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「吉語」で年賀状が見違える!美しい言葉で書く年賀状

  公開日:2017/12/20
最終更新日:2024/03/05

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の土田です。
年賀状には「あけましておめでとう」とか「謹賀新年」とか、新年を寿ぐあいさつの言葉を書きます。
今回は、こんな賀詞や吉語(きつご)を上手に使った、「美しい年賀状」についてお話します。

年賀状での決まり文句は?

新年のあいさつは世界共通のようですが、キリスト教圏では、一足先にクリスマスカードを贈り合います。

また、イスラム教は、新年が日本の9月~10月頃に当たるそうです。
中国では旧暦でお祝いし、2月初旬が新年にあたります。日本と同じように年賀状を送る風習があるようです。

日本では、1月1日からが新年。
「新年、明けましておめでとうございます」というご挨拶を元旦にしますよね。年が明けて初めてお会いしたときにもご挨拶しますが、直接会えない時には年賀状を送ります。
デザインされた筆文字の年賀状も数が多く、年齢問わず送ることができるので、人気です。

年賀状で一番大きく書く文字は?

「賀詞」とは
祝意を表す言葉。祝詞(しゅくし)。賀辞。
‐デジタル大辞泉より

年賀状に関わらず、賀詞という言葉は使いますが、一般的には「年賀状の冒頭に書くあいさつの言葉」という理解でも十分なようです。
年賀状に書くときには、本文よりも一回り大きく書くとバランスが取れます。
ほかの文字の倍くらいの気持ちで、堂々と書くといいでしょう。

色々な賀詞

賀詞にはたくさんあります。
一般的な、年賀状に使われる言葉です。一度は見たことがあるかもしれませんね。

新年明けましておめでとうございます
謹んで新年のご祝詞を申し上げます
新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます
謹んで新春のお慶びを申し上げます
謹賀新年
恭賀新年
敬頌新禧
賀正
迎春
頌春
初春
賀春
HAPPY NEW YEAR
あけましておめでとう

ほかにも、「寿」「福」「春」「禧」といった1文字の言葉もあります。
びしっと筆文字でハガキの中央あたりに鎮座させると、デザイン性も高く、かっこいいですね!

一文字もしくは二文字の賀詞は、目上の方には使いません。

「新年明けましておめでとうございます」というような文章の形は、汎用性の高いあいさつ文です。

吉語を使ってみよう

吉語は、おめでたい言葉のことで、年賀状にも使える言葉がたくさんあります。
新年を祝うだけでなく、自分の好きな言葉や決意表明などを吉語にこめて、年賀状に書き添えても素敵だと思います。

色々な吉語

「日々是好日」ひびこれこうじつ
毎日がよい日であるという意味です。禅語の1つです。禅語とは、禅宗の経典・逸話などにある深い教えを示す言葉です。とはいえ、そんなに難しいものばかりではなく、私たちが普段使う言葉も意外に多いんです。
たとえば「一期一会」「元気」も禅語なんですよ。
「草木萌動」そうもくほうどう
春になって草や木が萌え出てる様子。礼記の言葉です。新春にピッタリの言葉ですね。
「春山如笑」しゅんざん わらうがごとし
春になった山が、まるで笑っているかのようだ、という穏やかな様子を表現した言葉です。
「平安是福」へいあんこれふく
平安つまり無事なのが、これこそしあわせなことなんだ、という意味ですね。
「春酒介寿」しゅんしゅ じゅをおおいにす
春のお酒を飲むと寿命が長くなるという意味で、お酒好きの方にピッタリです。
「萬古清風」ばんこのせいふう
いつまでもいつまでも清らかな風がふいている、あたたかな春の陽気が思い浮かびます。

年賀状のルール

たくさんの年賀状が配送されていますので、何よりも宛名は「わかりやすく」書くのが大切です。
そして、「今年もよい年になりますように」という思いをこめて書きましょう。

年賀状のルールなどもありますが、実は年賀状はそれほど古い歴史があるわけではありません。
新年のあいさつ、お手紙はすでに平安時代に見られたという記録も残っていますが、
あて先には何を書かなければならないとか、この言葉は使ってはいけないとか、細かな決まりは明治以降のものだとか。

何よりも新しい年をともに喜び、これからもがんばろう!という気持ちを届けるのが年賀状です。
ぜひあなたの気持ちを賀詞や吉語にこめていただければと思います。

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