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デキる大人の一筆箋活用術!ワンランク上の心づかいを。

  公開日:2018/03/20
最終更新日:2024/03/05

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院の後藤です。

先日、ある方から書類を送っていただいたとき、「よろしくお願いします」とサラリと一筆箋が添えてありました。

お会いしたことがない方なのですが、
「とても丁寧な方なんだな」と印象が良くなりました。

一筆箋はコミュニケーションツールとしても、そしてちょっとした大人の配慮としても活用できます。
日常的に一筆箋を使いこなして、ワンランク上の心遣いを見せてみませんか?

今日は、大人のための「一筆箋の使い方」についてのお話です。

一筆箋とは

「一筆箋、ステキだけどどんな風に書けばいいかわからない」
とちょっと尻込みしている方も多いのではないでしょうか?

でも、便箋やハガキよりも書く分量はずっと少ないので、プレッシャーなく書くことができます。
「拝啓・・・敬具」などのルールも基本的にはありません。
宛名と自分の名前、日付を書いたら、本文はほんの2-3行。
だから気軽に書けますよ。

ほんのひと言でOK

そもそも、便箋・一筆箋の「箋」という漢字には
「細長い紙片」
という意味があります。

筆と同じ「たけかんむり」。
もともと竹だったのか、確かに細長いイメージです。

一筆、つまりちょっとだけ書く細長い紙 が一筆箋というわけですね。

逆に、何枚にもわたってメッセージを書きたい場合には、一筆箋ではなくて便箋を使います。


出典:榛原ホームページ「蛇腹便箋」

こちらは、老舗の「榛原(はいばら)」さんの蛇腹便箋レターセット。
実は切り離し式になっているんです。
便箋の各折り目ごとににミシン目が入っていますから、書き終わったところで切り取れます。
1枚切り取れば一筆箋として、もう少し書きたいときには何枚か続けて便箋として使えますよ。

一筆箋の書き方のルールは?

便箋やハガキには「書き方のルール」があります。
「拝啓・敬具」「名前の位置」「改行のタイミング」などなど・・・
また、熨斗紙なども「決まった書き方」がありますね。
もしまちがって書いてしまうと、相手に失礼になってしまうこともあります。

「ルールに沿って書く」ということは、
見た目がきれいで、かつ失礼にならないようにするため、というわけです。
日本には昔から「手紙」という文化がありますから、手紙のルール = 礼儀・作法という意味合いも強いのです。

一方で、一筆箋は限られたスペースですし、そもそも「一筆」なのであいさつも省略できます。封筒もいらないし、折らずに添えて使います。

一筆箋のルールは、あってないようなもの。

「読みやすさ」「汚れたり、折れたりしていない」などの配慮があればOKです。
お好きなデザインを選んで、自由に書いてみましょう。

読みやすい一筆箋の書き方

一筆箋も手紙やハガキと同じく、「相手に読んでもらうもの」です。
特にルールは決まっていませんが、読みやすくする工夫をしてみましょう。

書き方の例

一筆箋に託す心づかい


出典:榛原ホームページ「竹久夢二 一筆箋」

最近ではメールやパソコンを使ったやり取りが増えてきて、そもそも手書きのメッセージを送る機会が減ってきています。
「手書きで書いてある」というだけでも、その価値は高まります。
手書き文字には、「あなたのことを大切に思っていますよ」「これからもどうぞ宜しく」という気持ちを伝える力があるのです。

しかし、雑に書かれた字であれば、効果は半減です。
できるだけていねいに、ゆっくり書くこと、そしてバランスのよいレイアウトにも気を配ってみてくださいね。
季節の柄やかわいい模様など、お気に入りの一筆箋を使うときには、自然と「丁寧に書こう」という気持ちになりますよ。

四谷学院のペン字講座では、社会人が身に付けたい教養としてハガキや便箋、封筒の書き方なども学べます。
詳しくはホームページをご覧ください。

 

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