こんにちは、四谷学院の土田です。
「三筆」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
思い出して!日本史で習ったハズ。
日本の優れた書家を挙げるとき、登場するのが「三筆(さんぴつ)」という尊称です。
三筆は誰?
平安時代のこの三人を「三筆」と呼びます。
空海(くうかい)
橘逸勢(たちばなの はやなり)
さて、この中で一番有名なのは「空海」さんではないでしょうか?
真言宗を開いた弘法大師のことです。
「弘法も筆のあやまり」でも有名ですよね。
上手な人もまちがうことがある、ということわざになるほどの、すばらしい字を書かれた方なのですね。
五筆の伝説
さて、「弘法大師」のほかにも、空海さんは「五筆和尚」という呼ばれ方もします。
「ごひつおしょう」「ごひつわじょう」と読みますが、これは空海さんのある伝説に由来します。
「弘法大師は筆を口にくはへ、左右の手に持ち、左右の足にはさみて、真草の字を書かれたり、さて五筆和尚と申しけるとかや。」
大意:
弘法大師は、筆を口に1本くわえ、左右の手に1本ずつもち、左右の足にも1本ずつはさんで、合計5本の筆でそれぞれ自在に操り、字をお書きになったので、「五筆和尚」と呼ばれるようになったらしい。
なんだか、空海さん、すごいですね。
思う以上に超人なのでは!!
調べるほどに色々な逸話が出てきますよ。
追記
「五つの書体に巧みであったから」あるいは「御筆→五筆となった」など、色々ないわれがあるようですね。
ちょうど、映画「空海~KU-KAI」が公開されていますね。
知っているようで知らない空海の若き日が描かれているようです。
弘法大師も筆は選んだ方がいい
「弘法は筆を選ばず」とも言いますが、当然ながら、よい筆で書くとよい字が書けます。
四谷学院で「筆ペン字講座」をつくるときには、全部で20種類以上の筆ペンを監修の岡田先生に書き比べていただきました。
そして、初心者にも使いやすい筆ペンを選んで、バインダーといっしょにプレゼントしています。
ちなみに、、DVD撮影では、呉竹さんの出している「万年毛筆 夢銀河」を使わせていただきました。
私もお借りして、ちょこっと書かせていただいたのですが・・・すばらしい書き味です。!
ちょっぴりお高いので、少し練習が進んでから購入を検討すると良いと思います。
「うまくなったらこれを使いたい!」
という上達の楽しみができますね。