保育士さんや幼稚園の先生など、子どもに関わるお仕事についている方や、これからそうしたお仕事を目指す方に向けた
こども環境管理士資格試験について、この記事では詳しく解説します。
対象は?
幼稚園教諭・保育士を主な対象としています。
ただし、それ以外のお仕事についている方や学生など、一般の方々も受験することができます。
2級と1級がある
1級は受験資格を満たしている方のみ受験が可能です。
2級はどなたでも受験可能なので、まずは2級合格から目指しましょう。
資格試験について
公益財団法人日本生態系協会が実施・認証し、以下の団体が後援しています。
「こども環境管理士資格試験」は、環境教育等促進法に基づき、環境大臣・文部科学大臣により環境人材認定事業に登録された資格試験です。
公的資格ではありませんが、履歴書に書くことができるしっかりした資格です。
後援団体
(福)全国社会福祉協議会 全国保育協議会
(福)日本保育協会
(公社)全国私立保育連盟
全日本私立幼稚園連合会
NPO法人 全国認定こども園協会
日本ビオトープ管理士会
試験内容は?
筆記試験として、「択一問題」「小論文」があります。
1級のみ「口述試験」が追加されます。
筆記試験の審査基準
択一問題
科目1「自然環境に関する基礎知識」15問、科目2「自然体験・生活体験を充実させる環境づくり」20問で構成されています。
合格基準は、択一問題では両科目とも正解が60%を超えることです。
小論文
こども環境管理士として意思・信念・知識の内容が適切であることが合格基準となります。
総合
択一問題、小論文の審査基準以上を満たすことで、「地域の自然を活かして保育環境の充実を図り、子どもたちの豊かな感性を育て、主体的な活動を促すことができる保育者・支援者である」と認められると、筆記試験は合格となります。
口述試験の審査基準
1級の筆記試験の合格者に対してのみ課される面接形式の試験です。
意思や信念、知識が「1級こども環境管理士」として適切かどうかが問われ、適切と認められると合格となります。
試験会場は?
1級2級とも、筆記試験は、 東京、大阪、福岡など大きな都市に受験会場が設置されます。大学などが会場になっています。
1級のみ口述試験が東京都で行われます。
このほか、申請により、自主運営の筆記試験会場を設置することができます。(キャンパス受験・サテライト会場)
2025年の会場
協会の設ける正規会場は以下の14会場です。
北海道会場 岩手会場 宮城会場 東京会場 新潟会場 石川会場 長野会場 愛知会場
大阪会場 広島会場 徳島会場 福岡会場 鹿児島会場 沖縄会場
受験手数料
1級:13,000円
2級:8,000円
認定者(合格者)の数
平成24年度から試験が実施され、これまでの認定者の総数は3,000人を超えました。
各年度の認定者数は以下の通りです。
年度 | 認定者数 |
令和5年度 | 297名 |
令和4年度 | 255名 |
令和3年度 | 253名 |
令和2年度 | 202名 |
試験実施団体によるコメントは以下の通りです。
認定希望者を職業別で見ると学生が最も多く、約44%を占める。次いで多いのが、幼稚園・保育所・認定こども園にお勤めの方で約38%となっている。年齢的では10~20代が約54%であり、現役の保育者のみならず、これからの時代を担う若い方々に関心が高いことが窺われる。環境省ホームページ
試験の難易度
2級試験の合格率は、約60%~75%です。
1級の合格率は、約70~90%です。
試験対策は?
「ビオトープ検定」の教科書を使ったり、独学で学ばれる受験生もいらっしゃいます。
公益財団法人日本生態系協会が編集協力している通信講座「こども環境管理士対策通信講座」もありますので、初めて環境について学ぶ方は通信講座を利用されるといいでしょう。大学受験予備校を運営する「四谷学院」の通信講座なので、安心です。
試験内容について、こちらの記事も併せてご覧ください。
▼「こども環境管理士資格 試験の合格率は?難易度は?」
https://yotsuyagakuin-tsushin.com/kids-kankyou-blog/shiken-gokaku-ritsu/