環境教育の必要性が叫ばれている
21世紀となり、もはや無視できない人類の課題として「環境問題」が挙げられるでしょう。今生きている私たちだけでなく、これからを生きる子どもたちへとつながります。私たちの地球を守るため、今「環境教育」が注目されています。
大人が自然について学び、そして子どもたちに毎日の活動の中で自然に触れる機会を増やす。そうすることで、子どもたちの自然環境に対する興味関心が高まっていきます。
環境教育とは?
保育所や幼稚園における「環境教育」に必要なものはこの3つです。
(2)園や学校の協力
(3)保護者からの信頼
条件(1)自然環境に関する正しい知識
私たちが知っている「自然」は、全体のほんの一部です。
たとえば、夏が暑くて冬寒いのが当たり前のようですが、オーストラリアでは夏が寒くて冬暑いのです。
日本から遠い南極の氷が溶けていることも、実はめぐりめぐって私たちの生活レベルで支障が出るような問題につながっています。
まずは、地域の話から、そして世界、地球全体へと、学びを広げていきます。
「どうして空から雨が降ってくるの?」
「雨はどこに行くの?」
こんな子どもからの質問にも、「お空が泣いているよ」「遠くにいっちゃうよ」などのメルヘンチックな回答以外も、できるようにしましょう。
水が地球を循環していること、循環するために必要なこと、一度水が汚れたらどうなるか・・・
身近な「雨」から、自然環境について考えるきっかけが生まれます。
子どもが自分で答えを調べたり、さらなる謎を考えたり・・・選択肢が広がっていくのです。
将来、学者となって「あの一言が、探求のきっかけでした!」なんていわれるかもしれませんよ。
(2)園や学校の協力
最近では、雨でも使える土ではないグラウンドがあったり、カラフルな遊具が園庭におかれていたりします。しかし、それらがなくても、子どもたちは
「雨が降ったらグラウンドが使えないから、室内で何をして遊ぼうか」
と工夫して考えることができます。
同じように、カラフルな遊具がなくても、土や砂、木、葉っぱ、あるいは風、雲、空、そういったものがあれば、楽しい遊びを考えだすこともできます。
「雨が降らないと池に水がたまらない。そうしたらメダカは・・・?」
「落ち葉が積もってフワフワ!中があたたかいみたい。」
「枯れた木は何に使える?」
「カマキリをこの庭に呼びたいけどどうしたらいい?」
「園庭ビオトープ」というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
園庭ビオトープは、子どもが自然に触れ、自分で考えたり工夫したりする格好の素材となります。
積極的に園庭ビオトープを作る園や学校がどんどん増えてきています。
スペースがなくても屋上ビオトープや壁面ビオトープなど、狭いところを有効に活用できます。
園や学校との協力して、環境教育を実施していきます。
(3)保護者からの信頼
大切な子どもの命を預かる保育園や幼稚園において「安全管理」は欠かせません。
したがって、保護者は保育園・幼稚園に子どもを預けるにあたっては、第一に「信頼できる保育者であるか」を重要視します。インターネット等の「口コミ」においても、在籍している、あるいは在籍していた子どもたちの親から、いかに信頼されているかが決め手になることもあります。
また、ホームページでどんな活動に力を入れているか、どんな保育像をもっているか、ほかの園と差別化を図ることも大変重要となってきます。
有資格者の強み
正しい知識を身につけ、積極的に活動することはもちろんですが、資格を持つことでその意欲の「客観的な証明」として示すことができます。
それが、園や学校を動かし、また保護者からの信頼を得るきっかけにもなります。
注目!「こども環境管理士」とは何か?
「子どもたちが目を輝かせて遊んでみたくなる保育環境づくりのエキスパート」、それがこども環境管理士です。保育園や幼稚園で働く方や保育士・幼稚園教諭を目指す学生さん、子育て・孫育て中の方など、子どもに関わるすべての方におススメの資格です。
園長先生が資格を取得して、園全体の環境教育を牽引したり、あるいは園を上げて資格取得を目指し、勉強会を行ったりという例があり、個人だけでなく団体での参加も多くなっています。
「こども環境管理士資格試験」は、環境教育等促進法に基づき、環境大臣・文部科学大臣により環境人材認定等事業に登録されています。
詳しくは環境省「環境人材育成・認定等事業」のサイトをご覧ください。
なお、2級の有資格者は「こども環境管理士」として活動実績を積むことで、「1級こども環境管理士」の受験が可能になります。
さらにビオトープの管理運営に特化した「ビオトープ管理士」の資格に進む方も多いんです。
資格は荷物になりません!
公財)日本生態系協会の編集協力を得た唯一の通信講座
四谷学院の「こども環境管理士資格試験」は、試験の実施団体である公益財団法人日本生態系協会の編集協力を得て作成された唯一の通信講座です。
安心して学習し、そして確実に合格を手にしたい方にオススメです。園単位でのお申込も可能です。