こんにちは、四谷学院の林田です。
先日、読売新聞に「東京で2年連続ツバメが観測されていない」という記事がありました(3/18付)。
ご覧になった方もいるかもしれません。
ツバメは「春の使者」とも呼ばれる渡り鳥。
日本にはなじみも深く、昔からとても大切にされてきた鳥です。
また、「今年のさくらの見ごろは…」というニュースも多くなってきました。
日本は、細長い国ですから、1月からゴールデンウィーク明けまでさくらを楽しむことができます。
動物季節観測
実は、気象庁では、ツバメやさくらだけでなく、色々な季節の動植物を観測しています。
うめ・さくらの開花した日、かえで・いちょうが紅(黄)葉した日などの植物季節観測や、うぐいす・あぶらぜみの鳴き声を初めて聞いた日、ほたるを初めて見た日など・・・
動物季節観測といいます。
気象状況の推移を把握
これらの観測結果は、季節の遅れ進みや、気候の違いなど、総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられています。
テレビや新聞などニュースでも取り上げられる生活情報ですね。
四谷学院の事務局のある横浜市では、ツバメは観測されています。
ヒュンと地面すれすれにツバメが滑空する様子を見ると
「もうすぐ雨が降るな」
などと感じます。
神奈川県のある駅では毎年ツバメが同じ場所に巣をかけます。
通行者に糞が落ちてこないように、駅員さんがしっかりガードを作成してくれました。
さらに「あたたかく見守ってください」のポスターも。
その一方、一部では糞害としてツバメの巣を撤去しています。
どちらがいい、悪いということではなく、こうした生物季節観測によって、私たちの身近な自然を考えるきっかけになればいいな、と思います。
子どもたちに、すばらしい自然を残していきたいと考える、すべての方に。