こんにちは、四谷学院宅建講座の甲斐です。
今回は、令和4年(2022年)6月に国土交通省が公表した 令和4年版土地白書 を見ていきます。

土地白書には膨大な情報が掲載されていますが、宅建試験で主に出題される統計情報は、①売買による所有権移転登記の件数、②国土利用の概況・推移、③宅地供給量です。
これら3つを確実に押さえておきましょう!

令和3年度の宅建試験では、10月試験は①、12月試験は②について出題されています。

【令和3年度10月 問48 肢2】
令和3年版土地白書(令和3年6月公表)によれば、土地取引について、売買による所有権移転登記の件数でその動向を見ると、令和2年の全国の土地取引件数は約128万件となり、5年連続の増加となっている。
【令和3年度12月 問48 肢3】
令和3年版土地白書(令和3年6月公表)によれば、令和元年における我が国の国土面積は約3,780万haであり、このうち住宅地、工業用地等の宅地は約197万haとなっており、宅地及び農地の合計面積は、森林の面積を超えている。

その他の統計情報については、下記のページをあわせてご参照ください。

統計問題で頻出の「令和3年建築着工統計」が公表されています

統計問題で頻出の「令和4年地価公示」が公表されています

統計問題で頻出の「年次別法人企業統計調査(令和2年度)」が公表されています

売買による所有権移転登記の件数(令和3年)

売買による所有権移転登記の件数については、前年の情報が土地白書に掲載されますので、令和4年度の宅建試験では令和3年の情報が出題されます。

令和3年の売買による所有権移転登記の件数は約133万件であり、前年が約128万件であったため、若干増加しています。
もっとも、令和4年版土地白書では、ほぼ横ばいで推移していると記載されていますので、「ほぼ横ばい」または「若干増加」と押さえておけばよいでしょう。

国土利用の概況・推移(令和2年)

土地利用等の概況は、住宅地、工業用地等の宅地の面積が出題されることが多い傾向があります。
土地利用等の概況については、一昨年の情報が土地白書に掲載されますので、令和4年度の宅建試験では令和2年の情報が出題されます。
また、森林が全国土面積の約3分の2を占めていることも、あわせて押さえておくとよいでしょう。

住宅地・工業用地等の宅地の面積

令和元年:約197万ha ⇒ 令和2年:約197万ha(全国土面積の5.2%)

農地の面積

令和元年:約440万ha ⇒ 令和2年:約437万ha(全国土面積の11.6%)

森林の面積

令和元年:約2,503万ha ⇒ 令和2年:約2,503万ha(全国土面積の66.2%)

宅地供給量(令和2年度)

宅地供給量に関して、令和4年版土地白書では令和2年度の情報が掲載されていますので、令和4年度の宅建試験では令和2年度の情報が出題されます。
平成26年度以降、宅地供給量は隔年集計になっていることもあって、上記の2つの統計情報に比べると、宅地供給量の出題頻度は低いです。

令和2年度の宅地供給量は、平成30年度に比べると減少しています。減少幅も平成30年度比24.2%減という大幅な減少になっています。

四谷学院「宅建講座」受講生の方へ
9月上旬~中旬に受講生専用ページにてより詳しい統計情報を公開します。
試験前に必ず目を通しておきましょう。
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