こんにちは、四谷学院の夏目です。
ロジャーズは、カウンセリングについて学ぶ際には必ず登場します。
「カウンセリングの神様」といわれており、来談者中心療法の創始者です。
「ロジャーズの人格理論」について、具体例をつかってわかりやすく解説していきます。
心理的プロセスとは
後日、美容整形外科にて。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”Aさん”] すみません、シミ・そばかすを薄くしたいんですけど・・・ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”医師”] よい薬が出ています。飲むだけでできれいになりますよ!ただ、保険外なのでちょっとお高いですが・・・[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”Aさん”] これできれいいなるんだったら、かまいません! [/speech_bubble]
Aさんは、エステに行って「年のわりにシミが多い」といわれる、という経験をしました。
そこで「私は老けている(のかも?!)」という経験的自己(自己経験)がつくられたんです。
「若くて美しい私」という理想的自己とのギャップが生まれました。
その結果、Aさんは悩むことになります。
悩んだAさんは、考えた末に美容整形外科にいき、「薬を飲む」ことにしました。
理想的自己に近づくことで、ギャップを少なくして、悩みを解消しようという心のプロセスが働いたのです。
この事例は、このような心理的プロセスがあったんです。
理想的自己とのギャップを解消する方法
実はこのケースで、ギャップを少なくする方法は、他にもあります。
「私は老けている」という経験的自己が受容できるようになれば、それは新しく自己概念に組み込まれていきます。
理想的自己がより現実的な方向へ変化していくわけです。
そうすれば、薬を飲まなくて、シミが多くある状態でも、ギャップは小さくなりますので、悩みも小さくなります。
ロジャーズの人格理論:まとめ
ロジャーズは、上記のように、人格とは経験と自己概念だととらえました。
そして、理想的自己とのギャップを解消する方法の2つ目の方法で紹介したのは、家族との会話でした。
エステに行って、ギャップが大きくなり、情緒的に不安定になってしまいましたが、家族と話すことで落ち着きを取り戻しました。
カウンセリングにおいても、理想的自己と経験的自己とのギャップを小さくするよう、心の状態の変化を促していくことになります。
四谷学院では、初めて心理学を学ぶ方でも、わかりやすい解説で複雑な概念も楽しく理解!
臨床心理士など、心理職へのファーストステップとしても最適です。