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カウンセリングに欠かせない!ラポール(信頼関係)とそのテクニック

  公開日:2017/09/07
最終更新日:2024/03/11

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院の夏目です。

このページでは、「ラポール」について解説します。

カウンセリングに欠かせないラポール

ラポール(rapport)とは心理学の用語で、「信頼関係」という意味で使われます。
フランス語では「橋をかける」という意味なんです。カウンセラーとクライエントの架け橋=信頼関係、という意味でしょう。

カウンセリングの場において、カウンセラーは、クライエント(相談者)との間に信頼関係(ラポール)を形成する必要があります。

もし、一般的な友達同士の関係であれば、個人的なことを互いに知ることで仲が深まり、良好な関係となるものですよね。
しかし、カウンセリングは「非日常の場面」です。日常生活における人間関係とは異なります。

カウンセリングでは、クライエントからカウンセラー自身やほかのスタッフのことを聞かれる場合がありますが、個人的な情報を教えることは、決してありません。

クライエント自身の個人情報はもちろん、カウンセラーやほかのスタッフの個人情報についても、守秘義務があるからです。

カウンセリングルームのほかにも、福祉施設やクリニック、集会場などに「ラポール」という名前がついていることがあります。
きっとそこには「友好な人間関係を築きたい」という名付けの願いがあるのかもしれませんね。

ラポールのテクニック

本来、信頼関係は少しずつ時間をかけて築くものです、
しかし、カウンセリングという場では、時間に限りもあります。
そこで、カウンセリングにおいてはラポールを築きやすくするためのテクニックがあります。

ミラーリング

その名の通り、鏡のように相手のしぐさをまねることを言います。
クライエントが髪をかきげるしぐさをしたら、それをマネします。
同じようなしぐさをすることで、無意識に親密さを感じるのです。

ペーシング

相手の話すスピードやリズムに合わせることを言います。
自分のペースでしゃべるのではなく、相手に合わせることで、話しやすくなります。
リズムに合わせて相槌を打ち、話を促します。

オウム返し(バックトラッキング)

相手の言葉をそのままオウム返しします。
「私、辛かったんです。」
「そうですか、辛かったんですね。」
きちんと話を聞いているということを相手に示すことで、相手が安心して話すことができます。

キャリブレーション

言葉以外のサインで相手の心理状態を把握することを言います。
言葉以外のサインとは、話す姿勢、目の動き、腕の動き、ちょっとした声のトーンの違いなどを指します。
「大丈夫です」と言っていても、本当は辛そう・・・など、よく観察することで感情を読み取ります。

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