こんにちは、四谷学院です。
このページでは「二重盲検法」(double blind experiment)について、具体的な例を考えてみましょう。
二重盲検法の実験例
被験者をグループAとグループBの2つに分けます。
片方には「ある成分を含む薬を投与する」
もう一方には、「何の成分も含まれない薬を投与する」
という実験をします。
無意識に結果に影響を与える!
グループAの人も、グループBの人も、自分たちがどちらの薬を投与されるかは分かりません。
予めどんな薬を飲むか分かっていると、無意識のうちに結果に影響が出てしまうかも知れないからです。(プラシーボ/プラセボ効果を防ぐ必要があります)
さらに、投与する人(実験者)も、どちらにどの薬が投与されるか分かりません。
投与する薬の種類を知っていると、無意識のうちに結果に影響を与えてしまう恐れがあるためです。たとえば、投与者が無意識のうちに、成分が含まれている薬を触るときには慎重になっているとか、逆に成分が含まれていないときはにこやかに手渡すなど、ちょっとしたしぐさや表情から、被験者が「これは薬効成分がある/ないに違いない」などと思ってしまうことも考えられます。
そのため、被験者にも、そして実験者にもどちらがどんな薬か分からないようにする必要があります。
被験者・実験者の双方が「分からない」という状況で実験を行うというわけです。
これを「二重盲検法(double blind experiment)」と言います。
具体的な方法
今回の実験の場合には、以下のような方法が考えられます。
2)投与する人以外が、Aグループ用、Bグループ用とだけ分けておく
など
このような方法で、投与する人自身にもわからないようにします。
なお、二重盲検法が難しい場合には、実験者がひたすら無表情でいるよう努めるか、機械などで指示を与えて実験者と被験者の接触自体を減らすなどの方法もあります。
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