こんにちは、四谷学院です。
このページでは、精神障害の診断・統計マニュアル「DSM-5」において、「発達障害」がどのように扱われているかを見ていきます。
「発達障害」から「神経発達症/神経発達障害群」へ
以前のDSM-Ⅳにおいて「発達障害」とされていた障害は、DSM-5では「神経発達症/神経発達障害群」というグループに入ります。
変更があった主な障害は、表のとおりです。
神経発達障害群は、DSMの改訂において、大きな変更があったグループの一つです。
特に「自閉症スペクトラム」では、名称だけでなく疾病概念にも変更がありましたので、しっかり理解しておいてください。
自閉スペクトラム症とは
自閉スペクトラム症は、DSM-5において採用された、新しい診断名です。
DSM-5以前から、自閉症におけるスペクトラム性はすでに知られており、今回使用されることになったのは自然な流れといえるでしょう。
自閉スペクトラム症は、診断基準において示される「対人コミュニケーションと対人的相互反応の欠陥」「行動、関心、活動における限定的で反復的な様式」という2つの中核的な領域の欠陥によって特徴づけられます。
<中核的な領域の欠陥>
「対人コミュニケーションと対人的相互反応の欠陥」
「行動、関心、活動における限定的で反復的な様式」
これらの特徴が、重症度、発達段階、歴年齢によって大きく変化するところから、スペクトラムという表現が採用されました。
「スペクトラム」とは、日本語では「連続体」ということばで訳されます。
DSM-Ⅳにおいて「広汎性発達障害」の小分類であった自閉性障害、アスペルガー障害、小児期崩壊性障害、レット障害、および特定不能の広汎性発達障害といった概念を包括する新しい概念として、自閉スペクトラム症ができました。
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