こんにちは、四谷学院の夏目です。
平成7年度からはじまった小学校へのスクールカウンセラー等配置事業ですが、いまや社会でも浸透し、スクールカウンセラーは心理職の代表的な存在ともいわれるようになりました。
将来、スクールカウンセラーになることを目指して、大学で心理学を学ばれる方も多くいらっしゃいます。
この記事では、スクールカウンセラーになるための必要な資格について考えていきます。
スクールカウンセラーがもっている資格
現在、小学校で活躍するスクールカウンセラーのほとんどが臨床心理士の有資格者です。
もちろん、必ずしも臨床心理士資格がなければいけない、と言うわけではないのですが、それでも、これからスクールカウンセラーを目指すのであれば、「臨床心理士」の資格に取得ということがスタンダードな道筋と言えるのではないでしょうか?
そもそも、臨床心理士とは、財団法人 日本臨床心理士資格認定協会(文部科学省認可)が認定する資格で、心の専門家として近年では教育・医療などの分野にとどまらず、広く社会全体で求められている人材です。
社会的信用度が高い「臨床心理士」資格
心理系の資格の中でも「臨床心理士」は別格。最も社会的信用度・知名度が高い資格として認識されています。
心理学の最高峰と言われる臨床心理士の資格、その理由は取得の難しさにあります。
臨床心理士は、指定された大学院を修了していなければ受験できません。さらに、資格認定後も5年毎に資格の更新が必要です。
取得がカンタンな民間の心理系資格と比べて、社会的に評価の高いのは、こういった理由があるからです。
実際に、スクールカウンセラーとして臨床心理士が任用・派遣され活躍しているのは、その代表例といえるでしょう。
臨床心理士になるには
臨床心理士資格試験を受験するためには、臨床心理士指定大学院を修了しなければいけません。
そのため、臨床心理士を目指す際には、まず大学院に合格することがスタート地点となります。
大学院入試のチャンスは年2回
春と秋に実施している大学院が多く、志望校の出題傾向も把握しつつ、基本的な心理学の知識を学びましょう。
大学院に入学したら、本格的な勉強・研究が始まります。
スクールカウンセラーを目指す場合には、教育心理や児童心理などを中心に、専門性を高めていきます。
無事に大学院を修了(卒業)したら、いよいよ資格試験にチャレンジします。
試験は、年1回秋に実施されます。
なお、第2種大学院の場合には、資格試験を受けるために1年以上の臨床経験が必要です。
まずは、大学院合格を目指して学習をスタートさせましょう!
四谷学院は初学者の方でも大丈夫。
「心理学入門講座」も開講しています。