こんにちは、四谷学院の後藤です。
硬筆書写技能検定を受けた日の体験談、意外に少ないかな?と思いましたので、
私の受験体験をお伝えしたいと思います。ちなみに2級です。
最新の情報は、日本書写技能検定協会のホームページでご確認をいただいたうえで、参考にしていただけると嬉しいです。
会場までの道のり
個人で申し込む場合も、あらかじめ会場が決まっています。
私の場合は、県境に住んでいたので、お隣の県にしようか住んでる県で受験しようか迷ったのですが、会場を見て行きやすい方で出願しました。
受験票が届いたら、希望通りの会場になっていることを確認して、試験日当日は、電車やバスに乗って会場まで向かいます。
▼日本書写技能検定協会 試験会場一覧
https://www.nihon-shosha.or.jp/venue.html
こちらで会場を確認できますが、パッと見た感じですと、都道府県ごとに1か所から2か所という感じでしょうか。
高校や地域のセンターなどが会場に設定されているようです。
私の場合は、会場は県に1か所で高校が指定されていました。それほど遠くなかったので、電車で行きました。駅からちょっと迷子になりつつ、無事に到着。
机がせまい!手汗がすごい!
先述のように、会場は「高校」でした。
そのため、上履き持参。
でも、学校の備え付けのスリッパを使っていた人もいらっしゃいました。
確かに「トイレ」はちょっと躊躇しましたね・・・汗
実際に座るのは、教室にある、いわゆる「学校机」です。
私、普段はキッチンのテーブルで練習をしていましたので、学校の机はとても狭く感じました。
「そうか、こんなに狭かったか…」
確かに、消しゴムとか落としちゃうよね~、なんて思い出がよみがえったり。
黒板の横には時間割が貼ってあったり、模試のポスターが貼ってあったりと、ついついきょろきょろしてしまいました。
ちょっと落ち着いたころに襲ってきたのが「緊張」です。
冬に受けたので、移動中に手が冷えてかじかんでしまい、カイロを揉んでいたのですが、そのせいか手汗がじんわり出てきてしまいました。
それほど緊張しているつもりはなかったのですが、やっぱりそれなりに緊張していたようです。
試験は、寒いのに、汗で手のひらがグチョグチョになるほど緊張しました!
カイロも持って行きましたが、手が思うように動かなかった…!
ちなみに隣の教室は「毛筆検定」の受験会場でした。
墨の香りがいいですね!
筆の準備をされている人がすっごくかっこよく見えました!
1問目は速書き
私は普段、サラサラっと書いてしまうタイプです。
ゆっくりじっくり書く、ということがなかなかできません。
「そんなに焦らなくていいですよ」
と、先生にお声をかけていただくこともあります。
性分なのかも…
そんな私でも、
唯一、「時間制限が厳しい!」と感じたのが、実技問題の第1問目「速書き」です。
これ、自宅でやるのと全然違う!
試験監督の方が、「1分間で読んでください」という風に指示してくださって、それに従って読んで書く、という流れになります。
たくさん書くわけではないのですが、「速く、かつ、きれいに!」という永遠の課題と、しょっぱなの第1問ということで、プレッシャーがすごい!
とはいえ、5分です。
集中してサクッと終わりまして、それからフリータイム(?)です。
完成品の出来はさておき、ものすごく集中しました。
注意点を思い出す
会場で思い出したことは、添削指導のときに先生に繰り返し注意されたことでした。
「縦線が左に傾いている」
これ、私のクセです。なかなか治りません。
そこを思い出して、「まっすぐ、まっすぐ」と心の中でつぶやきながら書きました。
でも、第1問の「速書き」の時にはそんなことすっかり忘れてました。第3問くらいで思い出した・・・汗
試験前に指導されたポイントを思い出したり、私の場合「ゆっくり丁寧に」と唱えたりするつもりだったのですが、てんぱってしまい、すっかり忘れていました。
筆入れとかに貼っておけば、試験前に確認できたのに。
なので、第2問はちょっと焦って失敗気味。
ハガキで苦戦
私がもっとも苦戦したが「ハガキ」です。
結構長いんですよね、課題文。
2級のハガキの課題は、真っ白な方の面です(3級が宛名面です)。
そこに、「体裁よく配置して書く」って・・・むずい、難しすぎる!!
練習を始めたころは、右に詰まってしまい、左に大きな余白が生じてしまいます。
「全部、はみ出ずに入れなければならない!」
という気持ちが強く出ていますよね。
先生からの添削指導を受けて
「7行で収めるためには、1行◎文字だから」
・・・という試験対策術を教わりました。
「え?そんな風に考えるわけ?」と目からうろこ。
そして、何とか「体裁よく」書けるようになりました。
当日、最後の行、しっかり収まった時には「ほぉ」っとため息が出ました。
「おさまった・・・」
(受験生あるある、ですよね)
若干、左の余白が右より大きくなってしまいましたが、おそらくは許容・・される・・・はず・・・
でかい「掲示文」
掲示文の課題用紙、でかいですね。
B4です。
大学ノートを開いたサイズ。ポスターですから、当然とはいえ、やはり何度書いても大きいです。
掲示されるので、大きく書いてよく見えなければいけないので、当然字が小さいのはNGです。
これまた「体裁よく」情報を書き込みます。
あ、安心してください!
掲示文の課題は、定規を使っての罫線の下書きOKです。
私も定規を持ち込んで、す~~、さっと線を引いて、書き終わってからきれいに消しゴムで消しました。
これ、焦るとにじんでしまうので、インクがしっかり乾いたことを確認してから消しゴムを書けるといいと思います。
しかし、こんなに大きく書いたことないぞ~
小学校の漢字ノートのマス目より大きいぞ~
という感じでした。
出来上がりは、まあまあ。
字の大きさ(タイトルと本文)、読みやすさ、この2つを私は気にして書きました。
結果的に、私はすごく早く書き終わってしまって、途中提出して退席しました。
(理論は、まあ、それなりに。)
試験の手ごたえ
試験当日も「手ごたえ」は感じられませんでした。
不安になった理由の1つは・・・
隣の人がとても上手だったせいです。
でかい掲示文は、隣の人の作品もよーく見えちゃうんです。
高校が会場だったので席も近かったせいかもしれません。
「あの人、絶対合格だよね」と思って、自分の課題に目を戻すと、う~ん、いまいち。
それで、
「やっぱり2級なんて、無謀だったのかも」
「練習が足りなかったのかな」
「ああ、先生に報告できない…」
と、トボトボ駅まで歩いて帰りました。
普段よりも集中したせいもあり、ものすごく疲れて、駅ビルで買い物でも…と思っていましたが、そのまままっすぐ帰宅しました。
合否通知が来るまで、この不安は続きます。
なんと!一発合格
結果、一発合格してしまいました。
当日の手ごたえは、あまりあてにならないということもわかりました。笑
知らなかったのですが、不合格の場合は、どこが減点されたか教えてくれるそうです。
次回、ちゃんと練習して合格できるようにフォローしてくれるなんて嬉しいですね。
添削指導をたっぷり受けるべき
仕事や家事と並行しながら、硬筆試験を目指して試験対策をしたのですが、「十分に練習時間が確保できた」とは言えません。
それでも2級に一発合格できたのは添削指導を受けられたからだと思っています。
理論問題は、ちょっとしたスキマ時間に自宅でも取り組めたのですが、実技問題の対策はまとまった時間が必要です。土日を中心に対策しました。
そこで、先生から
「あなたの場合は、ここに気を付けるとグッと良くなりますよ」
と、具体的に指導をいただけたので、効率的に練習を進めることができたと思います。
一人で地道に頑張る、と言うことであれば、おそらく一発合格は難しかったことでしょう。
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これから硬筆書写技能検定を目指す方は、ぜひこちらお勧めいたします。
くわしくはホームページをご覧くださいね。