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5分で上達しても5分で戻る!?美文字を5年間維持する方法

  公開日:2018/03/02
最終更新日:2024/03/05

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは、四谷学院の土田です。

「あっ!という間に美文字になる」「5分ですぐにきれいに書ける」
書店に行くと、こんなタイトルのテキストがたくさん並んでいますね。

すぐに上達できたらいいな♪

私もそう思って、何冊も買ってみました。が・・・
家の本棚には、ペン字テキストが死屍累々と詰め込まれております・・・涙

5分で上達、のヒ・ミ・ツ

「5分で上達」
私は、ここは疑いません!

たしかに、「ここがポイントです!」といわれて、その通りに書けば大変身しますよね。

「私の字じゃないみたい!」
そう感じます。

つまり、「5分で上達」とは、
「この通りに書くと、字がきれいになりますよ、という指導を5分でやる」
という意味なんです。3分クッキングならぬ、5分添削ですね。

では、5分で教えてもらったとします。
しかし・・・いつもその通りに書けるでしょうか?

美文字とは、マネからはじまる?

「字」を「絵」に置き換えるとわかりやすいかと思います。

たとえばイラストがあります。
「こうやって描くんだよ~」と教えてもらいました。

「わー、上手に描けた!」

では、今度は別の絵を描いてみましょうか。
さっきは犬を描いたから、今度はネコ。お手本はナシで。

「え・・・描けない・・・(涙」

コレが普通です。

マネをしてもすぐ戻る

テレビや雑誌などでよく見る「5分でうまくなる」というのは、ちょっとしたコツでお手本に近づくという意味でもあります。

そのときは
「私、美文字になった!」
と思うかもしれませんが・・・残念。

おそらく、翌日には戻っています。
それに、習ってない字はきれいにはなりません。

きっとすぐに身につく方もいらっしゃると思うのですが、私の経験から言えば・・・無理でした。
すぐに忘れてしまうんです・・・

練習すればうまくなる、は本当

絵でも、字でも、繰り返し練習すればある程度までうまくなります。

「コレだけはうまいんだよね」
と、さらさらっとアンパンマンを書いてくれた友達がいます。
お子さんに散々描かされたので、今では何も見なくても描けるようになってしまったとか。
(さっきの例で言えば、おそらくバイキンマンは描けませんね。)

反復練習は、確実に身になります。
それはもちろん!
しかし・・・・
日本語って全部で何文字あるか知ってますか?

カタカナ、ひらがなだけで約100個。
小学校3年生までに習う漢字が約600個。
当然、小学校高学年、中学校、高校でもどんどん新しい漢字が増えていきます。
学校で習わない、人名地名の漢字もあります。

すべての字を繰り返し書いて練習する、というのは一般人にはちょっと難しいのです

美文字を5年間維持する練習方法

5分で上達するのはとても魅力的です。
しかし、5分で戻ってしまうなら、正直言って、やるだけムダです。

せっかく練習するならば、しっかり身につく練習方法を取りたいものです。

正しいお手本イメージをもつ

お手本をよく観察するところから始めましょう。

このとき、お手本にするのは「印刷された文字、活字」ではありません。「手書き文字」を手本にしましょう。
(手書き文字を印刷したもの、という意味です)

さて、活字(フォント)は、デザイン化された文字です。読みやすく、オシャレに、アレンジがされていますが、残念ながら手本にはなりません。

活字(フォント)によって形が違いますよね。
こちらは左から「ゴシック体」「明朝体」「教科書体」です。

手書きの場合は、「令」の下の部分を「マ」とするのが多いようですね(もちろん、3つとも正しい字です!)

また、「手書き」と言っても色々なクセや味があると思います。
あなたの好みの手書きの文字をお手本にして、自分の中に「理想の文字」をもてるようにしましょう。
(私の好きなのは、岡田崇花先生の字!)

お手本の文字を分析する

お手本の文字をまねするためには、ただなぞる・ただ眺めるだけでは不十分です。
「分析する」という工程が必須!

お手本の文字は、あなたの文字に比べて何が違うのでしょうか?
逆でもよいでしょう。
あなたの文字は、お手本の文字とどこが違いますか?

よくある例
・右上がり
・角ばっている
・丸っこい
・平べったい
・ななめ
・点画がぶつかっている
・点画がはなれている
・サイズがバラバラ
・サイズがすべて同じ
・字間がバラバラ
・まっすぐでない
・まっすぐすぎる

いかがでしょうか?
まずは、あなたの字の傾向をご自身で把握しましょう。

そのうえで、1文字ずつ「違い」を見ていきます。
このとき「具体的に数値化する」のがポイントです。

<数値化したお手本例>

まずは1ヶ月がんばる

最初の1ヶ月が肝心です。
それこそ1日5分でもよいですし、なにかしながらでもかまいません。
週1回教室に通う、というのもいいですね。
まずは、練習するクセをつけてきましょう。
「きれいに書く」という意識を持続させることがポイントです。

特に字を書くこと自体に抵抗をおぼえる場合には、最初に「クルクルクル」といたずら書きをするのがオススメです。

いたずら書きといえども、そのクルクルがなるべく同じになるように書いてみてください。(案外難しいですよ、これが)
最初は大きく、次は小さく・・・縦書きと横書きの両方やってみてくださいね。
絵心のある方は、このあたりのペン使いやイメージすることが上手な方が多いので、字も上達しやすい傾向にあります。

短期集中で上達したいなら

1日20分、しっかりとしたカリキュラムが構成されたテキストを使うとよいでしょう。
前述した「分析」がテキストですでにされているので、自分で読み取る必要もなく、効率的に練習できます。

もっとも大きなポイントは、「添削指導」を受けることです。

正しいお手本イメージをもつことは、何よりも大事!
それが一番身につきやすいのが「添削指導」です。

どこが違い、どう直すと変わるのか? プロに指導してもらいましょう。

直接指導してもらうのがベストですが、忙しい方には少し難しいかもしれません。
短期間で上達したいのであれば、自分のペースにあわせて進められる通信講座での自宅学習がベストです。

ただし、「てきとー」にやると、あっという間に終わったけど成果が出ない・・・ということにもなりかねません。
5分で上達したことを、5日間で浸透させる、このくらいのイメージが良いかもしれません。
早い人で1ヶ月、「普段の」自分の字の変化を実感できることでしょう。

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詳しくは、ホームページをご覧ください。

 

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  ペン字上達のコツ  

 

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