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こんにちは、四谷学院の土田です。

「タテ書き」と「ヨコ書き」

皆さんは、どちらで書く機会が多いでしょうか?
書道ではタテ書きでしか練習しませんが、実は日常生活においては「ヨコ書き」の機会がとても多いですよね。

今回は、きれいに見える「ヨコ書き」のコツについてお伝えします。

日本語の基本はタテである

日本語の基本はタテ書きです。
学校の国語の教科書もタテでしたよね。

日本語は昔から、縦に書くのが一般的だったようです。
掛け軸とか巻物とかを思い浮かべて見ると、やはりタテ書きですよね。

これは、道具として「筆」を使うことが理由かもしれません。
実際に筆で書いて見るとお分かりかと思うのですが、ヨコ書きはすごく書きにくいですよね。楷書はそのまま横に並べて書くこともできるのですが、行書となるとやはりタテ書きとなります。

横書きできれいに書くコツ

楷書はそのまま横書きにも応用できることが多くあります。ヨコ書きの場合もタテ書きと同様に考えてよいでしょう。


(1)ひらがなを小さめ、漢字を大きめに書く
(2)漢字の中でも画数の多い字はさらに大きめに書く
(3)字間をそろえる

字にメリハリを

ヨコ書きでは、字がゆがんだり傾いたりしがちです。そこで、全体的にそろえて、印象を整えましょう。
さらに、字の大きさにメリハリをつけることで、バランスが取れた文になりますよ。練習の際には、うすく中心線を書いた上からバランスを考えつつ、字を配置をしていくといいでしょう。
文字のスタート点(1画目を書く位置)がポイントになります。

字間をそろえる

文字と文字が離れすぎると、緩慢でだらしのない印象になりがちです。かといって、近すぎると窮屈な印象です。
タテ書きと同様に、リズミカルな字間を意識しましょう。

中心線を意識する

一方で、タテ書きと異なる点は、中心線です。
タテの場合は文字の左右の中心をそろえましたが、横書きの場合は文字の高さの中心をそろえます。

自在な日本語

日本語は、タテでもヨコでも読んだり書けたりします。
これは、とても珍しいことなんだそうです。そういえば、英語やフランス語は必ず、「ヨコ」ですよね。

先ほど教科書の話をしましたが、たしかに「国語」はタテ書きですが、歴史や社会の教科書はヨコ書きです。
「あれ?」
と思った方もいらっしゃるかと思いますが、1949年からヨコ書きが採用されたということです。また、タイプライターやワープロ、パソコン、そして携帯電話やスマートフォンなど、多くのものが「ヨコ書きが基本」となっています。そして、手書きの文字であっても「ヨコ書き」をする機会が増えてきているのではないでしょうか。

四谷学院の各種ペン字講座のテキストは、基本はタテ書き練習となります。まずは基本的なことを学んでいただきたいという考えからです。
ただし、最近ではヨコ書きで名前書く機会も多いため、第1回の添削課題として「タテ書き」「ヨコ書き」の両方で名前を書く練習できるようになっています。先生のお手本も、タテとヨコの2種類をご提供します。

タテ書きで学ぶコツを生かし、ヨコ書きでもきれいな字を書きましょう。

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