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野鳥のヒナを拾わないで!巣立ちビナ

  公開日:2019/06/14
最終更新日:2019/06/11

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院こども環境管理士の林田です。

5月から8月は、巣立ちの季節です。
春・夏は野鳥の繁殖シーズンということもあり、まだ小さい野鳥が一生懸命練習をする時期です。

公園や庭に一羽で地面に降りていると「巣から落ちたのかな?」「迷子になったのかな?」と思いますよね。
小さな生きものが好きで、興味のあると、ついつい助けてあげたくなります。

しかし、ぐっと我慢して見守ってあげてください。
小鳥は「巣立ちビナ」の可能性があります。

巣立ちビナとは

この時期、飛び方、えさの取り方、仲間とのコミュニケーションの仕方、外敵からの身の回り方など、生きていくことを学んでいきます。
一羽だけで地面に降りている、なかなか飛び立たない・・・そんな時には飛行訓練の最中である可能性があります。

近くに親鳥の姿が見えなくても、鳴き声で親鳥とコミュニケーションをとっています。

巣立ちビナを見つけたら

そっとしておく

私たちがヒナの近くにいると、親鳥が迎えに行けずに困っているかもしれません。一羽でいる小鳥を見つけたら、まずはそっとしておいてくださいね。
そして、子供たちにも「そっとしておいてあげよう」「怖がって近寄れないから離れよう」と教えてあげてください。

安全なところに移動させる

ヒナを見つけたところが、人通りの多いところだったり、交通量の多い危ないところだったり、ネコやカラスに狙われているような場合には、近くの木の枝や草むらなど、安全な場所に移動してあげます。
近くに巣があれば、そっと巣に戻してあげます。
もしも、巣が壊れてしまってヒナが落ちているようなときは、巣ごと戻してあげましょう。カップめんの容器やザルなどを使うことが推奨されています。

保護が必要な場合

「かわいそう」という気持ちになるかもしれませんが、野生の生きものには生存競争があります。自然の仕組みを学び、「ちょっとした手助け」にとどめましょう。

なお、野鳥を許可なく捕まえたり家で飼ったりすることは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」によって禁止されています。
「これは放っておけない!」と判断できる場合には、各都道府県の鳥獣保護担当部署に連絡をしましょう。

野鳥のヒナに関するWEBサイト

▼公益財団法人日本野鳥の会「野鳥の子育て応援キャンペーン」
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/hina-can/

▼神奈川県「ケガや病気の野生動物を見つけたら・・・」
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4y/05shoubyou/top.html

▼埼玉県「野鳥のヒナを拾わないでください!」
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0501/hina-160531.html

▼千葉県「ヒナを拾わないで」
https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/hina.html

▼徳島市「巣立ちビナを見かけたら」
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/2010060400052/

子どもたちに自然を残したい!と考えるすべての方に。
四谷学院のこども環境管理士講座は、公財)日本生態系協会の編集協力の唯一の通信講座です。
くわしくはホームページをご覧ください。

 

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