こんにちは、四谷学院宅建講座の甲斐です。
試験実施団体から「宅建試験の実施日程」が公開されるのは、毎年6月上旬です。
そして、宅建試験が実施されるのは、毎年10月第3日曜日です。
このように、実施日程の公開から試験日まで4か月超あることから、「実施日程が発表されてから本格的な学習を始める」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、学習期間3~4か月程度での短期合格を目指すため、特に力を入れるべきところをご紹介します。
どの科目から手を付けるか?
宅建試験の出題数は50問で、各科目の出題割合は次のとおりです。
この出題割合は、例年ほとんど変わっていません。
〇 法令上の制限:8問(問15~22)
〇 宅建業法:20問(問26~45)
〇 税金その他:8問(問23~25、問46~50)
学習する科目の順序は、学習期間が短いことから、「宅建業法⇒法令上の制限⇒税金その他⇒権利関係」で進めていくとよいでしょう。
科目の順序については、下記の記事もあわせてご参照ください。
登録講習修了者の免除問題の確認
登録講習修了者は「問46~50」の5問分の解答が免除されます(5問免除)。
全50問のうちの5問、つまり10%が実質的に正解扱いになりますから、登録講習を受講する資格のある方は、ぜひ受講をおすすめします。
登録講習について、詳しくは下記の記事をご参照ください。
絶対に押さえておくべき科目は?
確実にマスターしておいて欲しい科目は、ズバリ「宅建業法」です。
宅建業法は、他の科目に比べて学習範囲が広くない科目です(特に権利関係と比べると・・・かなり学習範囲が違います)。
その一方で、宅建業法は出題数が一番多い科目なのです。
したがって、短期合格のためには、宅建業法を最初にしっかり学習することが絶対に必要です。
宅建試験の合格基準点は36点前後で高止まりの傾向にありますから、宅建業法で90%以上の得点を確保することを目標にして準備しましょう。
時間をかけ過ぎない方がよい科目は?
「権利関係」が注意を必要とする科目です。
権利関係は、他の科目に比べて学習範囲が非常に広い(特に民法)のが特徴ですが、出題数が一番多いわけではありません。
「権利関係」の出題数は「宅建業法」よりも少ないのです(14問)。
したがって、短期合格のためには、権利関係において無理に高得点を狙わず、60~70%の得点を確保することを目標にして準備するとよいでしょう。
「権利関係で時間をかけすぎない」こと、そして「権利関係で大きく失点しすぎない」ことが重要です。
(なお、権利関係の学習経験がある方は、権利関係で高得点を獲得すると、他の受験生に差をつけることができます。)
どんな学習方法が得策?
権利関係で時間をかけ過ぎない・・・といっても、宅建試験の合格基準点は36点前後で高止まりの傾向にあります。
つまり、短期合格のためだとしても、権利関係をすべて捨ててしまうのは非常に危険です。
全く学習しないまま本番の宅建試験を迎えるのは避けたいところです。
権利関係で50%の得点を下回ることのないように学習を進めていきましょう。
なお、権利関係については、問11~14で出題される「借地借家法、区分所有法、不動産登記法」が、問1~10で出題される「民法」と比べて得点しやすい傾向が見られます。
まず「借地借家法、区分所有法、不動産登記法」の学習を行うことも、一つの方法であろうと思われます。
まとめて一気に学習するのが効果的な科目は?
「法令上の制限」「税金その他」の科目は、まとめて一気に学習すると効果的です。
他の科目と比べると、数値などの「単純な暗記」が求められる傾向があるからです。
「この期間に集中して学習する!」と決めて、一気に学習して覚えてしまうのが効果的ですね。
また、「なぜそのような制限・規制をしているのか?」という理由が分かりにくい傾向が見られるのですが、短期合格に向けては、制限・規制の理由を一つひとつ丹念に押さえていくのは必ずしも効率的ではありません。
したがって、深く考えずに丸暗記することをおすすめします。
気になった部分は、試験後に学び直しておくとよいでしょう。
「法令上の制限」「税金その他」は、「宅建業法」ほどの高得点を狙うのは難しいかもしれませんが、合格を勝ち取るためには70~80%以上の得点を確保することを目標にして準備したいところです。
過去問題の活用が重要!
宅建試験は、過去問題(過去に出題された問題)が、形を変えて繰り返し出題される傾向が強い試験ということができます。
したがって、過去問題を攻略することが合格への近道です。
一般的には、一通りの学習を終えた後に過去問題の演習を始めた方が多いのではないでしょうか?しかし、それではもったいない!
短期合格のためには、学習を開始した段階から積極的に過去問題の演習を行いましょう!
多くの問題を解くコツは?
最初はなかなか正答できないと思いますが、まずはめげないことです。
「正解した問題」「間違えた問題」の違いをきちんと分析して、「次に解くときは必ず正解する!」という気持ちで復習を重ねていきましょう。
学習を繰り返すうちに、徐々に正答できる問題が増えていきます。
とはいえ、たくさんの過去問題を準備したり、間違えた問題を自分で集めたり、どこを復習すればいいか、自分で分析するのは大変ですよね。
四谷学院宅建講座では「演習トレーニング」という問題演習のプログラムを用意しており、スマートフォンを用いて問題を解くことができます。
(なお、四谷学院宅建講座の演習トレーニングは、スマートフォン向けに設計されていますが、パソコンや一部のタブレットにも対応しています。詳しい動作環境はこちらのページを参照してください。)
演習トレーニングは「ここは重要!」「この問題は解けてほしい!」という過去問題を中心にした出題で構成されています。
しかも!間違えた問題については、自動的に「フォローアップテスト」に蓄積されるので、効率的に問題を解き直すことができます。
「フォローアップテスト」に蓄積された問題を定期的に解き直すことで、集中的かつ効率的に弱点の補強を行うことができます。
もちろん、スケジュール管理もお任せ!どのくらいのペースで学習を進めていけば、本番の宅建試験に間に合うのか、一目で把握することができます。
初めての方も、リベンジの方も、手厚いサポートを受けながら宅建試験の合格を目指しませんか?
四谷学院の宅建講座について詳しくはホームページをご覧ください。