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こんにちは、四谷学院の夏目です。

臨床心理士指定大学院の入試には、「英語」が課されます。しかも、ただの英語ではありません。
心理英語なのです。

大学院自体は、心理学部出身でなくても受験できるところが多く、大学では文学系や社会系、あるいは理系学部出身など、心理学を学んだ経験が少ない方も多くいらっしゃいます。そこで、出てくるのがこの「心理英語」についての質問です。

この記事では、心理学初学者の方が「心理英語が学ぶ方法」について解説します。

受験英語と対策の仕方は違う!?

通常の英語と心理英語は違うと言われています。
ですから、自然と対策の仕方も違ってくるわけです。

最も大きな違い。
それは、心理英語に限らず、専門分野の論文には専門用語や特有の意味・言い回しがある、という点です。
それらについては、知識として知っておくしかありません。

そのため院試対策としては、「英語」そして「心理学」の学習を並行して進めることが必要となってきます。
その際に、「ヒルガードの心理学を訳してみる」ということをお奨めしています。

英語レベルはどのくらい必要?

「英文を読む」というレベルにおいては、心理英語も通常の英語も同じです。
基本的な単語力や熟語、文法などはある程度のおさらいも必要でしょう。

もしも、「長文を読むのが苦手だけど、とりあえず入試だけクリアできればいいや!」
と思っているようでしたら、それは大間違い。

なぜ大学院の入試において、わざわざそんな「心理英語」という科目が課せられるのでしょうか?
TOEICの得点が高くても決して免除にはなりません。
それは・・
研究には英語論文を読みこなす力が必須であるため名のです。

必然的に大学院の入試には長文読解が大切になります。

そして、論文ですから、その主義主張をニュアンスまで確かに把握できる力も(将来的には)求められます。
ですから入試の和訳においても「日本語として成立していること」が大切とされるのです。

「日本語として成立していること」とはどういう意味でしょうか。
それは、ただ日本語を文法として正しく並べた「直訳」でなく、「意訳」することが求められているということです。
正しく「意訳」できるためには、ある程度の心理学の基礎知識を持っておくことが助けになるでしょう。

心理系学部出身者のアドバンテージは心理学だけではない

心理系の学部であれば、英語文献を必ず読まねばなりませんでしたので、ある程度の読解力は自然に身についています。
そういう方が一緒に受験するわけです。
特にほかの学科からの受験の場合には、心理学の知識だけでなく、英語の読解力についても、気合を入れて学ばねばなりません。

読解力を磨くには?

読解については、「とにかく読む」のが結局は、近道です。
短い論文を意味が理解できるように全訳することを繰り返し行い、自力を付けていきましょう。

初めは軽く読み流し、気になる単語(人名・○○理論など)を見つけてチェックしておきます。そして、文全体のテーマや大まかな内容を把握しましょう。
「何について述べられているか」「この論文の結論は何か」を断片的でもいいので追えるようにしておけば、あとはそれを日本語力で埋めていくこともできます。

実際、「和訳(翻訳)」ということに関しては、英語力よりも日本語力の方が重要なくらいです。

自分の訳とお手本の訳を比べる

日本語の力も問われる大学院入試。
なんとなく理解できていることを、読み手に伝わるような的確な和訳(翻訳)をしていく練習が必要となってきます。

おそらく最初のうちは、直訳になってしまうことが多いと思いますから、どんなところをポイントにして、何を工夫したら伝わりやすくなるか?を知っていく必要が出てきます。
もちろん、たくさん読んで、たくさん訳せば、自然と身についてくるはずですが、限られた時間の中で効果的に力をつけていきたいものですよね。

そのためにもっとも効果的なことは第三者に添削をしてもらうということです。

自分の訳と、お手本の訳を引き合わせて「あ、ココが違っている」とチェックするだけでは、なかなか力は伸びてきません。
まったく同じ英文が出てくれば対応できるでしょうが、英語論文は星の数ほどあります。
自分が読んだのとまったく同じ論文のまったく同じ部分が出題される可能性は、限りなく低いといえるでしょう。

であれば、「自分の誤訳のクセ」「翻訳のポイント」を具体的に教えてもらうのが手っ取り早いと思いませんか?

四谷学院では、あなたの日本語訳を徹底的にチェックします!
ただの「答え合わせ」とは違いますから、次に読んだ英語論文にもすぐ生かすことができます。
もちろん、入試突破のテクニックも伝授します。

詳しくはホームページをご確認ください。


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