こんにちは、四谷学院の土田です。
「親が字が下手だから、子どもも下手」
このように感じる方は、少なくないのではしょうか。
この記事のテーマは「家族の字」についてお話します。
美文字は遺伝?
私には妹がいるのですが、先日、旅先からハガキが届きました。
そのハガキを見た私はびっくりしました・・
私と、字がそっくりなんです。
え?私書いたっけ?と思うほど。(そんなわけはないのですが)
母にも見せてみたら、
「あなたからだと思ったら、妹の方からの手紙だった、ということはよくある」
ということでした。
親が見ても、区別できないほど似ているようです。
そこで、私なりに分析をしてみました。
もっとも身近な字をお手本としていたから
ではないでしょうか?
私と妹は小さなときからよく「お手紙ごっこ」をしていました。
学校の宿題もノートに書いて教えてあげていました。
彼女にとって「字のお手本」は私の字だったんです。
だから、自然と似てきたのでは?
そこで、妹本人に聞いてみましたら・・・・
「(姉の)マネをしていた」とのこと。
なんだ、そうか、やっぱりか。早く言ってよ(笑。
ということで、遺伝は関係ないようでした(少なくとも我が家では)。
ちなみに、私たちの母は超達筆です。書道の免状も持っています。
一方、父はカナクギ流。つまり、下手な字です。
なんとも両極端な遺伝情報です。
身近な手書き文字がお手本になる
遺伝うんぬんはさておき、
身近な手書き文字がお手本になる
というのはかなり信憑性が高いのではないかと思います。
「トメハネ!」という書道マンガがあるのですが、その主人公縁君は、アメリカに住んでいたのにとても日本語の字が上手。理由は、達筆なおばあちゃんとの文通にありました。
印刷された文字は、ただの情報を伝えるツールになりがちですが、手書きの文字には、それ以外にも伝わるものがあります。孫を案じながら手紙書いてくれるおばあちゃん。そしてその字をじっくり字を見つめるうちに、縁君はおばあちゃんの字をお手本として、自分も書くようになったのでしょう。やはり、活字と手書きでは持っているパワーのようなものが全然違いますから。
お礼の品にわざわざ「ありがとう」と手書きで添えるのは、形にならない気持ちを伝えたいからではないでしょうか?
現在子育て中の方、あるいは家族に小さなお子さんがいらっしゃる方、あなたの字は、子どもたちのお手本になります。ぜひそのときに備えて、美しい文字を身に付けておきましょうね。
私も今のうちにがんばっておこうと思います。