前の記事 » 
次の記事 » 

11月1日は「古典の日」 古典に親しみ、古典に学ぼう

  公開日:2017/11/01
最終更新日:2021/06/24

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院の土田です。

11月1日は「古典の日」です。ご存知ですか?
私は初めて知ったのですが、「古典の日公式ホームページ」もあります。

「私たちは、いま古典を学び、これをしっかりと心に抱き、これを私たちのよりどころとして、世界の人々とさらに深く心を通わせよう。」

〇〇の日はゴロあわせが多い?

11月はほかにも、11月11日ポッキーの日(見た目)、11月22日は「いい夫婦の日」(いい ふうふ)、「犬猫応援の日(わんわんにゃーにゃー)」などありますが、日付が「語呂合わせ」になっているケースが多くあります。たしかに覚えやすいですね。

面白い語呂合わせでは・・・
3月14日は「数学の日」。円周率「3.14」に由来します。
12月12日は「漢字の日」。「いい字、一字」ですね。

古典の日の由来は?

では、「古典の日」の由来はなんでしょう?
実は・・・語呂合わせで決まったわけではありません。
「古典の日」は『源氏物語』に由来します。

左衛門の督(かみ)、
「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」とうかがひ給ふ。

〈現代語訳〉
左衛門の督は
「失礼ですが、このあたりに若紫はいらっしゃいますか?」
とお聞きになった。

紫式部『紫式部日記』より

「若紫」は、『源氏物語』の登場人物「紫の上」のこと。
この「若紫」と出てくる記述は、『源氏物語』の存在を確認できる最古の記録です。ずばり、寛弘5年(1008年)の11月1日。
こういったことから、古典の日は11月1日に制定され、文学、音楽、美術、演劇、伝統芸能など、様々な分野の古典に親しむことを目的としています。

1000年前の巻物が読める

当然ながら、この『源氏物語』は日本語で書かれています。
だから・・・私たちにも読めるんです!
もちろん、そのままではちょっと読みにくいのですが、漢字はそのままの崩してあることも多いです。
問題は『ひらがな』。
続け字でサラサラ~~と書いてある(連綿・れんめん)ので、なかなか現代人には難しいのです。

しかし・・・
「字母」を知っていると読めるところも結構あるんです。

ひらがなの元になったのは漢字である、ということはご存知でしょう。
元になる字を「字母(じぼ)」とか「字源(じげん)」と呼びます。
たとえば、「あ」の字母は「安」です。
「あいうえお」の字母はこちら。

※諸説あります。

全部は難しいですが、『源氏物語絵巻』は暗号ではありません。知識があれば、「あ、これは「の」と書いてある」とか読むことができます。
1000年前に書かれた巻物も、同じ「日本語」であり「ひらがな」です。江戸時代の掛け軸などは「最近」ですよね!
筆文字を読めると、1000年のときを越えて当時の平安人の気分を味わえる・・・かも。

 あなたの字がみるみる美しく! 

通信講座できれいな字を身につけましょう。日本の文化や教養も学べます。

詳しくは、ホームページをご覧ください。

四谷学院 ボールペン字講座

 
四谷学院 筆ペン字講座

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  文化・教養を知る  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ