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こんにちは!ペン字マニアの土田です。

今回は、問い合わせも多い硬筆書写技能2級の合格基準にして解説していきます。
これから合格を目指す方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

理論問題


理論 合格点:295点/400点満点中

各問100点満点です。理論問題は全4問の出題がありますので合計400点満点になります。
合格の目安は、各問100点満点中75点です。
各問ごとに採点され、合計点数が一定の点数に達していれば合格となります。

マークシート方式での出題です。

マークミスがないように気を付けて書き込みましょう。

実技問題


実技 全問合計の合格点:475点以上/600点満点中
各問の合格点:80点/100点満点中
各問100点満点です。理論問題は全6問の出題がありますので合計600点満点になります。
合格の目安は、各問100点満点中80点です。
各問ごとに採点され、合計点数が一定の点数に達していれば合格となります。

マイナス評価となるのはどんな場合?

理論問題はマークシート方式ですから、正解・不正解が明確です。
一方で、受験生にとって比較的対策が難しい実技問題の採点において、マイナス評価となるのは、どんな場合でしょうか?

ここでは、「硬筆書写技能検定の手引きと問題集」(平成30年4月20日発行)において「〇〇が大切です」「〇〇が要求されます」などの指摘をもとに、読み解いていきます。

時間内に書き終わらない

速書きの課題においては、一定時間内に一定の時数の文章を、誤りなく書くことが課題です。
そのため、最後の1文字でも書き残してしまうと、どんなに美しく書けても最低点になると記載されています。

誤字、脱字

速書き問題、視写(目で見た文章を写しとって書く)問題において、筆順の間違いを含めて正確に書けていないとマイナス評価になるでしょう。
特にローマ字やアラビヤ数字、符号などは注意が必要です。

レイアウトが不適切

複数の熟語を書く問題では、マス目が指定されていません。
縦長の枠内に自分で配置を考えて書く問題では、どこからどこまでが熟語かわからないようなレイアウトではマイナス評価になるでしょう。
また文章を複数行にわたって書く場合には、左右の余白について大変重要視されます(行頭と行末がそろうのが望ましい)。バランスが悪い場合には、マイナス点は避けられないでしょう。

指定の筆記具を使っていない

試験では問題ごとに利用できる筆記具の指定があります。
たとえば、
「つけペン・万年筆またはボールペン・サインペンのいずれかを使用すること。」
と記載があるのに鉛筆で書いてしまった場合など、指定の筆記用具を使っていない場合には減点の対象となるでしょう。

行が曲がっている

特にハガキの課題など、罫線がない紙面に書く場合には、レイアウトのほか、行が曲がらないように書くことが重要と記載があります。行が曲がってしまう場合はマイナス評価になるでしょう。

下書きが残っている

課題によって定規やものさしで線を引くことが認められている場合があります。ただし、そうした下書き線は必ず決して提出しなければならないと記載があります。下書きが残っている場合にはマイナス評価になるでしょう。

掲示物としての目的が達成できていない

筆記用具や文字の大きさなど、掲示物として適切かどうか?が判断基準となります。皆さんに周知することが掲示物の目的ですから、文字が小さかったり薄かったり、各項目が見にくかったり、掲示物としての目的が達成できていないと減点対象になるでしょう。

自分の書いたものを分析するには‥

実技問題は、理論問題とは異なり、唯一の正解は存在しません。
「美しい」とか「きれい」、「バランスよく」などは、ある程度主観に左右されるものでしょう。しかし、「硬筆書写技能検定の手引きと問題集」を熟読してみると、硬筆書写技能検定において求められているものが、かなり正確にわかります。

ですが、これらをすべて理解し、問題に取り組むのはかなりハードルが高いですよね。自分の書いたものを冷静に、客観的に分析するには、研究と経験が必要になってくるでしょう。

一番の近道は、深く研究され、豊かな指導経験を持つ先生に個別に添削指導してもらうことです。

ポイントは・・・

1)豊かな指導経験
2)個別に
3)添削指導してもらう
ということ。

3つのうち、どれが欠けても十分ではないと思います。

最適な指導を四谷学院の「硬筆書写技能検定対策講座」なら、自宅で受けることができます。

詳しくはホームページでご覧ください。
はじめて検定にチャレンジされる場合には、ボールペン字講座との併用がおすすめです。