こんにちは、四谷学院の土田です。
「どうしたらきれいな字が書けますか?」
「上達のコツは?」
とてもたくさんいただくご質問です。
コツは色々あるけれど、あえて3つだけ!と言われたら・・・
この記事では、ペン字のコツを3つに絞ってお伝えいたします。
書くところを見る、お手本を見る
多くの方を美文字に変身させて来た、書家の岡田崇花先生はこのようにおっしゃいます。
55段階ボールペン字講座 監修者インタビューよりうまくなるのに、難しい技術なんか必要ないんです。まずは、書くところを見ることから。
ペン字の練習をするときに「見る」練習をしていますか?
多くの方が「書く」練習しかしていません。
「お手本を見ること」、これが何よりも大切です。
「どの辺りから書き始めればいいかな?」
「線が交わるのは中心あたりだな」
「”つくり”のほうが、”へん”よりも大きいな」
などなど。
手本を見るだけでたくさんの発見があると思いますよ。
動くお手本がベスト
紙に書いてあるお手本とは別に、できれば、「動くお手本」を見るのが望ましいとされています。なぜなら、書くときのリズム、スピード、勢いなどがとても重要だから。
たとえば、お手本をゆっくりなぞって書くと、字の形はきれいに整います。よくまとまった字が書けるとは思いますが・・・そこには「わぁきれい!」という輝きがありません。この輝きを産むのが、リズムなんです。
ぜひ、お手本を書いてもらうときには、手元をじっくりと覗き込んでみてください。「自分が書くときと違う!」と感じることがあると思います。
中心線を意識する
字は「まっすぐ」書くのが基本です。
斜めになったり中心がずれていたりすると、バランスが悪くみえますね。それに、だらしがない印象になってしまいます。(ちなみに私はよく「字が踊っているよ!」とよく注意されました・・・。)
「中心線」を意識してみましょう
字の形は変わらなくても、「まっすぐ書く」それだけでずいぶん印象が良くなるはずです。
とくに、ハガキや封筒といった白い、補助線がない紙に書くときには、えんぴつで薄く中心線を引くと、まっすぐ書きやすくなります。
中心線や補助線をつけて練習していると、次第に白い紙でも中心線が浮かび上がってくるそうですよ。私はまだその境地まで至っていないので、補助線アリで練習するようにしています。
文全体を整える
普段の生活の中で、「1文字だけ書く」ということはほとんどありません。
「お世話になっております。」
「ありがとうございます。」
「大変、申し訳ございません。」
などなど、文章で書くことがほとんどではないでしょうか?
1文字ずつならきれいに書けるのに、文章になると書けなくなってしまう
こういった方も少なくありません。ズバリ、私もこのタイプでした。
中心線と同様、「全体を見る」ということが上達のコツになってきます。
たとえば、「漢字は大きく、ひらがなは小さく」ただコレだけでも、かなりこなれた感じになります。くれぐれも、原稿用紙のマス目にみっちりと字が入るような字は書かないでくださいね。
まとめ 部分から全体へ
1文字ずつよく観察すること、そして文章全体を観察すること
「見る」ということは、とても大切です。
美しい字とは、どういうことでしょうか?
私は「バランスがよい」ということなんじゃないかな、と思っています。
バランスがよいから読みやすい、明るい、きちんとした印象を与えられるのではないでしょうか。
そして、「コツ」は「経験」とも言い換えられると思います。どんどん磨いてきましょう!
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四谷学院 ボールペン字講座