こんにちは、四谷学院の林田です。
「目に青葉 山ほととぎず 初鰹」
江戸時代の俳人、山口素堂の句です。
草木が輝く季節を表現しています。俳句は、日本人の季節を感じる心の表現ですね。
さて、この記事では青葉輝く「森林」について取り上げましょう。
豊かな森林はなぜ必要なのか?
「森林を守ろう!」
豊かな自然は私たちの生活に欠かすことができません。
昔から日本には各地に「鎮守の森」があり、東日本大震災では森の木々の「津波の勢いを和らげる働き」が注目されました。
さらに、森林を守るために「森林環境税」の導入も検討されています。
しかし、豊かな森林がなぜ大切なのか、考えたことがありますか?
「なぜ緑は大事なの?」
子どもたちの素直な疑問に、きちんと答えたいものですね。
森では酸素がつくられる
植物は、二酸化炭素を吸って酸素をつくり出してくれます。
生きものは、この酸素によって命をつないでいくことになります。
もし、酸素がなくなり、二酸化炭素のみの世界になったら、生き物は生きていくことができません。
しかし、今、二酸化炭素が増えすぎています。
地球温暖化の問題
二酸化炭素が増えることで、地球温暖化がすすみます。
そして、地球温暖化によって、異常気象が生じて、大量の雨(暴風雨、台風など)が起きています。
その結果、洪水や落雷、がけ崩れなどの災害が増えていることは、マスメディアでも大きく取り上げられていますね。
熱帯雨林の減少する主な原因
世界的に熱帯雨林が減り、二酸化炭素の吸収量が減ったことが、地球温暖化に拍車をかけています。
熱帯雨林の減少する原因には、無計画な焼畑農業や過度の放牧などの農業活動、商業目的の木材の伐採があります。
森林は再生しにくい
カリフォルニアやインドネシアなどのように、乾燥による山火事で森林が失なわれている地域もあります。
熱帯雨林は一度伐採されて土壌が露出してしまうと、簡単に再生しません。
森林破壊を食い止めるには?
このような自然破壊をくい止めるためには、子どもや孫の代になっても自然環境を利用できる「持続可能な開発(発展)」をしていくことが必要です。
しかし、開発途上国では、なかなか持続可能な開発(SD)に変えていくことができません。
今日を生きるための食料やお金が優先されるからです。
すなわちそれは、熱帯雨林の破壊や砂漠化などの自然破壊が、開発途上国の貧困問題に大きく関わっていることを意味します。
日本人もこの自然破壊に無関係ではありません。
日本に輸出される作物や木材のための自然破壊が引き起こされているからです。
このように、森林伐採の問題を一つとっても、環境問題は複合的・総合的に取り組むことなくして解決できないものとなりました。
「森は大事だよ」「緑は大切だね」
その言葉に説得力を持たせるためにも
「こども環境管理士」試験の学習を通じて、環境問題の学びを深めていきましょう!
詳しくは、ホームページをご覧ください。