こんにちは、四谷学院のこども環境管理士、林田です。
子どもたちと散歩に行くと、たくさんの発見があります。
「あ!鳥だ!」「花が咲いてる!」
しかし、それはただの「鳥」でも「花」でもなくて、それぞれにちゃんと名前がついているんです。
雑草にも、ちゃんと名前がありますよ。
面白い草の名前・風流な草の名前
エノコログサ
犬の尻尾のようだったので、いぬっころ草→エノコログサとなったとか。
「ねこじゃらし」とも呼びますね。
犬なのか猫なのかちょっと紛らわしいですが、かわいらしい見た目で、子どもたちも大好きなのではないでしょうか?
なお、穂が紫色をしているものもあります。
「ムラサキ エノコログサ」といいます。
そのままなので覚えやすいですね。
風草(かぜくさ)
小さな穂が風に揺れる様子から名づけられたとも言われます。
草原や堤防だけでなく、民家の周りなどに大きな株になって生えます。
人の足はもちろん、車で踏みつけられてもびくともしない雑草です。
少し倒れるだけで、そのうちまた立ち上がってくるのです!
カゼグサを結んで罠をつくって遊んだことがある方もいるかもしれませんね。
走っていって足が引っかかっても、ちぎれない!
思いっきり転んだ思い出もある方も?(それは、私・・・)
風流な名前ですが、ものすごく丈夫な草です。
チガヤ
白い穂が特徴的なチガヤ。葉の先が赤くなるのも特徴です。
「血茅」という漢字をあてられるのもこのせいでしょうか?
たくさん生えている茅という意味で「千茅」という字もあてられるようです。
川の堤防などをはじめ、私たちの身近によく見られる雑草です。
身近過ぎて、「名前がある」ということに気づきにくいかもしれません。
地面に強く根付くので、強く引っ張らないとなかなか抜けません。
キング オブ 雑草 と勝手に言っていますが、
「世界最強の雑草」と呼ばれることもあるそうです。や、やっぱりか!
ほかにも、「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っています。
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔
朝昼夕とよく似た花が咲きますね。花の形はいずれも漏斗(ろうと)型をしています。
朝に咲く「アサガオ」は園芸種として、さまざまな色や形、サイズのものがあります。小学生の植物観察によく使われますね。
英語名は、morning glory、直訳すると「朝の輝き」です。とても素敵ですね。
日中に咲くのは、「ヒルガオ」です。
ちなみに英語では「Japanese bindweed」。
わざわざ「日本の」と名前に付くとおりで、日本や朝鮮半島を中心に見られる花です。
日本では小さい花の「コヒルガオ」が見られます。
「万葉集」にも登場し、古くから日本でよくみられる花です。
「ユウガオ」は、干瓢(かんぴょう)の花のことで、ウリ科の帰化植物です。
『源氏物語』に出てくる夕顔は干瓢の花の方です。
しかし、美女を指して「かんぴょうの花」では、あまり風流でない・・・
「夕顔」と呼びたい気持ち、よくわかります。
※写真引用:http://dojiwo.blog93.fc2.com/
最後に「ヨルガオ」は熱帯アメリカ原産。
園芸種であることが多く、直径15cmほどの大きな花を咲かせます。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、「大きさ」は重要です。
大きさが違うだけで、種類も名前も変わってくることはよくあるからです。
自分の手の平は大体何センチくらいか?ということを知っておくと、
「これは大きいから…」と感覚がつかみやすいと思います。
ちなみに私は、親指から小指まで20センチと非常に測りやすく、手の平サイズ=20センチです。
家具なんかの計測にも便利です(違うか)。
「こども環境管理士資格試験」では、植物の名前を答える写真問題が出題されます。
身近な在来植物について、こどもたちにお話できるように、実際の植物を調べてみましょう。
四谷学院の「こども環境管理士講座」は、公財)日本生態系協会の編集協力の唯一の通信講座です。
くわしくはホームページをご覧ください。