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統計問題で頻出の「令和5年建築着工統計」が公表されています

  公開日:2024/06/14
最終更新日:2024/06/07

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院宅建講座の甲斐です。
今回は国土交通省から公表された令和5年建築着工統計の概要を確認します。
建築着工統計は宅建試験の統計問題で頻出です!

その他の統計情報は、あわせて下記のページをご参照ください。

統計問題で頻出の「令和6年地価公示」が公表されています

令和5年建築着工統計とは

建築着工統計は、さまざまな建築物の着工状況についての統計です。
令和6年度の宅建試験で出題されるのは、令和5年建築着工統計のうち令和5年の新設住宅着工戸数であり、令和5年1月から令和5年12月までの間に、新たに着工された住宅の戸数のことを指します。

新設住宅着工戸数に関する統計は、総戸数新設住宅着工戸数)、利用関係別戸数地域別戸数に分けて公表しています。
その上で、利用関係別戸数の統計は、持家貸家分譲住宅に分けて公表しており、地域別個数の統計は、首都圏中部圏近畿圏その他に分けて公表しています。

令和5年度の宅建試験では、新設住宅着工戸数からの出題はありませんでした。
(出題頻度の低い新設住宅着工床面積からの出題でしたが、他の選択肢を検討することで正解を導き出すことができる問題でした。)
令和4年度の宅建試験では、持家・貸家・分譲住宅の新設着工戸数が出題されています。

【令和4年度 問48 肢1】
建築着工統計調査報告(令和3年計。令和4年1月公表)によれば、令和3年の新設住宅の着工戸数のうち、持家は前年比で増加したが、貸家及び分譲住宅は前年比で減少した。

令和5年建築着工統計の総評

国土交通省は、令和5年の新設住宅着工戸数の総評を、次のようにまとめています。

令和5年の新設住宅着工は、持家、貸家及び分譲住宅が減少したため、全体で減少となった。

以下では、令和5年建築着工統計の概要を見ておきましょう。

令和5年の総戸数(新設住宅着工戸数)の前年比

戸数:819,623戸
前年比:4.6%
増減の傾向:3年ぶりの減少

令和5年の利用関係戸数の前年比

利用関係戸数がすべて前年比で減少しているのがポイントです。
なお、建築着工統計における「持家」は、建築主が自分で居住する目的で建築するものを指します。いわゆる注文住宅のことであると考えてよいでしょう。

持家の新設着工戸数

戸数:224,352戸
前年比:11.3%減
増減の傾向:2年連続の減少

貸家の新設着工戸数

戸数:343,894戸
前年比:0.3%減
増減の傾向:3年ぶりの減少

分譲住宅の新設着工戸数

戸数:246,299戸
前年比:3.6%減
増減の傾向:3年ぶりの減少

分譲住宅は「マンション」「一戸建住宅」に区分して公表しています。

【マンションの新設着工戸数】
戸数:107,879戸
前年比:3.6%減
増減の傾向:昨年の増加から再びの減少

【一戸建住宅の新設着工戸数】
戸数:137,286戸
前年比:6.0%減
増減の傾向:3年ぶりの減少

令和5年の地域別戸数の前年比

地域別戸数は、総戸数(新設住宅着工戸数)や利用関係別戸数に比べると細かい事項です。
前年比で増加しているか減少しているかを押さえておけば十分です。
(以下の増減は全て前年比です。)
全体の数値としては減少していますが、首都圏・中部圏・近畿圏においてマンションが増加していることを押さえておくとよいでしょう。

首都圏の新設着工戸数の前年比

総戸数(新設住宅着工戸数):2.5%減
持家:13.6%減
貸家:0.2%減
分譲住宅:0.4%(マンション:0.7% / 一戸建住宅:0.0%減)

中部圏の新設着工戸数の前年比

総戸数(新設住宅着工戸数):7.0%減
持家:10.1%減
貸家:2.6%減
分譲住宅:8.1%減(マンション:4.3% / 一戸建住宅:13.9%減)

近畿圏の新設着工戸数の前年比

総戸数(新設住宅着工戸数):3.5%減
持家:10.0%減
貸家:1.3%減
分譲住宅:0.6%減(マンション:3.2% / 一戸建住宅:4.2%減)

その他地域の新設着工戸数の前年比

総戸数(新設住宅着工戸数):6.4%減
持家:11.2%減
貸家:0.7%
分譲住宅:9.9%減(マンション:7.6%減 / 一戸建住宅:11.0%減)

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