※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院の夏目です。
臨床心理士指定大学院の入試においては「英語」が課されます。

この英語の試験、ただの英語の試験ではないのです。

今回は、大学院の「英語」の入試問題とその対策についてお話します。

院試の英語は「受験英語」とは違う

「英語の勉強が苦手で、大学院の対策が大きい」
と思っている方も少なくありません。

確かに、基本的な単語や文法の知識は必要です。

しかし、大学院対策の英語は、受験英語とは根本的に違うのです。

四谷学院では、「一般心理学」「臨床心理学」「心理英語」の3つの科目を用意しています。
お気づきですね?ただの「英語」ではありません。
心理英語」です。

大学や高校の入試問題と大きく異なること、それは「心理学の分野に関するテーマ」の英文が出題されるということです。

臨床心理士指定大学院の受験生の悩み

「心理英語」を受講している四谷学院生から、こんな相談をいただきました。

[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”A さん”] 心理英語の第1回添削課題を解いています。
英文は理解できるのですが、人物名がさっぱりです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”B さん”] 辞書を調べながら訳しましたが、意味が通らない日本語になってしまいます。[/speech_bubble]  

大学院入試においては、心理学の論文がそのまま出題されることもあります。それを意味の通るわかりやすい日本語にしなければなりません。

大学・高校入試では、「正しい和訳」が求められましたが、大学院入試においては、さらに「わかりやすい和訳」が必要となります。
場合によっては、「つまりどんなことを主張しているのか?」という意訳を求められることもあるくらいです。

そのまま日本語に置き換えるだけでなく、「理解しているかどうか」をチェックされるというわけです。

院試突破のための勉強方法とは?

先にも紹介した四谷学院の「心理英語」においては、添削課題第1回目の問題は、「一般心理学」の知識を踏まえた内容です。
学習や記憶等に関係する心理学者の名前が、どんどん登場します。

心理学者の名前をピンとこなければ、
「え?誰??」
と、思考がそこで止まってしまうかもしれませんね。

しかし、逆に言えば、
「あ、この人知ってる!●●主義心理学の人だよね」
「●●の実験で有名な人だ」
などとわかれば、それは英語を読む上でも大きなヒントになります。

大学院にもよりますが、心理英語の問題には、心理学史における重要人物が登場したり、あるいはその大学院にいらっしゃる先生の専門としている心理学がテーマとして選ばれるケースもあります。
一般心理学や臨床心理学を学ぶと、英語やドイツ語もどんどん出てきます。それが、どのように日本語に訳されているかもあわせて覚えておく必要があります。

たとえば、英語では動詞embodyとあったときには、文脈によって「身体化する」「具体化する」「体現する」などを使うことがあります。
どちらでももちろん正しいのですが、もしもそれが「embodied cognition」であれば「身体性認知」と訳しますし、「embodied imagination」であれば「具体化した想像力」と訳すのが自然です。

こういった知識は一般心理学や臨床心理学の分野で身につけていくものです。
つまり、一般心理学や臨床心理学と、心理英語と同時進行して学ぶのが効率的だといえるでしょう。

プロの指導で効率よく実力を磨く

いかがでしょうか?
大学入試のときに勉強した「英語」と、臨床心理士指定大学院の入試のための「心理英語」は、勉強法にもかなり違いがあるということを、お分かりいただけたかと思います。

四谷学院では、志望大学院に応じて「入試おまかせパック」「心理学3科目パック」そして「単科」をご準備しています。
心理英語の標準学習期間は4ヶ月。心理学の学習と並行しながら進めることができます。

詳しくはホームページをご覧ください。


>四谷学院通信講座 臨床心理士指定大学院対策講座