こんにちは、四谷学院の後藤です。
この夏の目標は決まりましたか?
「100mクロールで泳げるようになる!」
「毎日、お手伝いをする!」
「本を10冊読む!」
などなど
夏休みを有意義に過ごすために、目標を決めましょう。
漢字に自信!!漢字博士になろう!
小学校では、学年が上がるごとに、学ぶ漢字の数が増えたり、複雑になったりしていきます。
3年生以上の場合、1年間におよそ200個の漢字を新たに習いますから、定期的に復習しておきたいものです。
そこで、「夏休みの宿題をする前に10問ずつ漢字を確認する」というのはいかがでしょうか?
たったの10問ですから、取り組むハードルも高くはありません。漢字が苦手5問でもOK!
「ちょっとだけでもやりなさい」
と言っても、なかなか子どもは動かないものです。
「ちょっと、ってどんくらい?」「何やればいい?」
と言われて、イラっとくるご家族も多いのでは・・・?
そこで「漢字10問」と決めておけば、「漢字やりなさい」と具体的に指示ができます。
子どもサイドとしても、
「気が乗らないけど、まあ、10個だし、漢字だけやろうかな」
と思ってくれるかもしれません。
終わったら「すごい!今日の漢字、クリアだね」と声をかけてあげれば効果大です!
子どもは「え、まだやるし」「次、何やる?」と言ってくれるかも?
最初に、簡単な課題を行うことは、勉強の前のウォーミングアップになります。簡単な課題ならば、取り組みやすいので、習慣化しやすくなります。
そして、習慣化することで「勉強のスイッチ」が入りやすくなります。
漢字ウォーミングアップのやり方
最初に、「本日の分」を目で確認しましょう。
たくさんやる必要はありません。決めた数を、ギュッと集中して行うとよいでしょう。
四谷学院のオススメは、1回10個です。
ていねいに書くのはもちろん、部首やフリガナなどもチェックしましょう。
それぞれの漢字の練習回数は、3回程度で十分です。
少ないからこそ、じっくり注意しながら、書くことができます。
家族と漢字で脳トレしよう!
小学生で習う漢字は、大人になってからも日常生活で頻繁に使う漢字ばかりです。
「実は、筆順をまちがって覚えていた!」
「実は、一本横線が足りなかった!」
「”うかんむり”じゃなくて”つかんむり”だった!」
などなど、意外に大人もまちがっていることも少なくありません。
漢字ゲームを家族でやると楽しいんです。
「好きな漢字は?」というのは、食事をしながら話すこともできますね。
漢字ゲーム
漢字を使ったゲームをいくつかご紹介しましょう。
もしも「漢字が苦手」「漢字に抵抗がある」「丁寧に書けない」というお悩みがあれば、こうしたゲームで漢字の面白さを体験してもらうことが、漢字に興味を持つきっかけになるかもしれませんよ。
- にんべんの漢字を5つ書ける? ※きへん、ごんべんなどアレンジも!
- この漢字の正しい筆順は? ※お互いに問題の出しっこ!
- 10画の漢字は? ※たくさん書けたほうが勝ち!
- “こう”と読める漢字は? ※国語辞典も使って!
- 一番好きな漢字とその理由は? ※楽しみながら漢字に興味を持つ!
子どもは親に勝つと嬉しい!
子どもができなくて、大人ができることの方がダンゼン多くあります。
でも・・・漢字ゲームの場合は大人が子どもに負けてしまうことも少なくありません。
パソコンやスマホの普及もあり、手書き文字の機会が大人になるほど少なくなるためかもしれませんね。
漢字ゲームで子どもが勝つと、「ドヤ顔」で
「パパ、あの漢字書けなかったよね、ボクは書けたよ!」
なんて自慢することも!
何度も何度も、このエピソードを繰り返し話すかもしれませんが、ここは一つ、「もういいよ!」と言わないであげてください。
大人に勝った、ということは、それだけすごいこと、うれしいことなんです。
「そうだよねー、漢字書けたよね」と認めてあげましょう。これが自信につながり、「自分は漢字に強い、もっと勉強したい!」という気持ちを育てます。
もちろん、勝てなくても「大人といい勝負ができた」という実感がもてれば
「ボクはすごいかもしれない!」
という自信につながってきますから、わざと負けてあげる必要はありませんよ。
家族といっしょに漢字に取り組もう!
夏休みは子どもだけ。大人には残念ながらこれほど長い夏休みはありません。
しかし、せっかくなので、お子様の「漢字博士になる!」の目標といっしょに、ご自身も夏の目標を立ててみてはいかがでしょう?
せっかくがんばったのだから仕事や今後の教育などに活かしたいものですよね。
ですから、目標達成した暁には「形の残る」もの、つまり「資格」がオススメです。
硬筆検定
スポーツや読書の場合は、子どもと大人が一緒に取り組んでも、どうしても違いが出てきます。子どもにとっても大人にとっても有意義で、かつ難易度に差がないものがベストです。
子どもと大人がほとんど同じ様にできるもの。それは「ペン字」なんです。
筆ペンは、おとなは使いますが、子どもはあまり使いません。
毛筆は、おとなはほとんど触る機会もありませんね。
しかし「ペン字」「硬筆」であれば、子どもとも大人も同じ様に取り組むことができます。
しかも「カタカナ」「ひらがな」は、完全に同じ課題です。使うテキストが違っていたとしても、やり方は同じですね。同じ時間に取り組んだり、あるいは別々に取り組んでも週に1回成果を見せ合えば、互いに「どのくらいがんばっているか」がわかります。
『硬筆書写技能検定(ペン字検定)』は、自分の力に合わせた級位で受験することができます。学年とは無関係に受験が可能です。能力をドンドン伸ばしていくことができます。
硬筆書写技能検定2級とか準2級を持っていると、周りから「おおお~~~」と言われます。
漢字検定
有名な『漢検』もオススメ。
こちらも、自分の力に合わせた級位で受験することができます。さらに知名度がダントツに高く、自身のスキルアップにも役立つことでしょう。
社会人向けの「3級・準2級・2級」がオススメです。「1級」の場合は、かなり専門的。普段、みない漢字も出てきますよ。ここまできたら、自他共に認める「漢字博士」ですね。
作品をつくってみる
冬休みには「書初め」という宿題が課される学校もありますね。一方、夏休みには書道(書写)の宿題は少ないようです。
しかし、字の練習は心を落ち着かせることにつながり、長い休みにはぜひとも取り入れたい習慣です。
「漢字練習」というと、勉強という気持ちが強くなってしまいがちなので、「作品作り」という視点で取り組んではいかがでしょうか?
たとえば、画用紙などに国語の教科書や読んでいる本、あるいは好きな歌の中から気に入った文章を見つけて、それをきれいに書きます。
さらに、イメージを呼び起こすような絵や写真を添えてみるのもよいでしょう。何枚も作って、夏休みの課題として「作品集」を作るのも素敵ですね。
あとから手に取ったときにも
「このとき、こんな気持ちだったな」「この歌好きで、いつも歌っていたな」
と思い出せますね。