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こんにちは、四谷学院の林田です。

「カーボンニュートラル」という言葉をご存じですか?

2020年10月26日に当時の菅内閣総理大臣が所信表明演説を行い、その中で注目された言葉です。

この記事では、カーボンニュートラルについて説明します。

環境省の定義

「カーボンニュートラル」という言葉を、初めて耳にした方も多いかもしれませんね。

今までは「脱炭素」とか「温室効果ガスの排出量を減らす」とか「カーボンオフセット」という言葉の方が、よく使われていたような印象を受けます。
ほぼほぼ、同じものと考えてもよいかと思います。

せっかくなので、環境省の定義を確認してみましょう。

環境省 カーボン・ニュートラルの定義
市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガス排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。環境省「カーボン・オフセット・フォーラム」ホームページ

つまり『温室効果ガスの排出量を必要最小限にして、それをほかの活動で「オフセット」(埋め合わせ)をした状態にすること』です。

「ニュートラル」には、「中間」とか「中立」という意味があります。
どうしてもなくすことができない温室効果ガスですが、森林再生、安全な水の促進などに投資することで、プラスマイナスゼロにしましょう、という考え方ですね。

カーボンニュートラル まとめ

定義の前半にもあるように、温室効果ガスについては「削減が困難な部分の排出量」を把握することが、まずは第一歩となります。

そして、今回のポイントとしては
「積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながる」という所信表明演説の言葉にあるでしょう。
ご存じの通り、例えばクリーンエネルギーは他と比べて高価となります。たとえば、同じものを作るのでもプラスティック製品の方が安価で作れます。
今回の演説において、日本がこれから向かうところは「そっちではない」ということを明確にしたとされています。

子どもたちに自然の不思議さ、おもしろさ、そして大切さを伝えたいあなたに。