※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院のこども環境管理士の林田です。

この冬はなんだかおかしい天気だったな~という感想を持たれた方も多いかったのでは?
冬の風物詩でもある「雪まつり」も、雪が足りなくて大変だったというニュースを見ましたし、とあるスキー場に行きましたが、例年と違い天然の雪はほとんどなくて、人工雪がメインになっていました。

世界気象機関(WMO)は1月15日、
「2019年世界の平均気温は、観測史上2番目に高さ」
と発表しました。

世界の平均気温の上昇

2019年は産業革命前と比べて1.1度上昇しています。
「たった」1.1度と思うかもしれませんね。

しかし、大きなニュースとなっているオーストラリアの森林火災やヨーロッパを襲った熱波、スイスでは氷河が消え始めています。
さらに、海水温は過去最高を記録し、観測史上1~5位は過去5年間の記録です…

つまり、地球温暖化は異常気象を引き起こし、人類への大打撃がすでに避けられない状況であるということなんです。

ターラスWMO事務局長は、今のような温室効果ガス排出が続くと「今世紀末までに、産業革命前より3度から5度上昇することになる」としています。
1.1度でこんな大変なことが起こっているのに、それが3度、5度と上がっていったら・・・いったいどんなことになるでしょうか。非常に怖いことです。温暖化への対策は急務と言えます。

気候リスクとは

異常気象などによりこのような影響を受ける可能性のことを「気候リスク」といいます。 気候リスクは「異常気象などの影響を与える気候が起こる可能性」と「その影響の大きさ」の掛け算と考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。 影響を与える気候が起こる可能性が小さくてもその影響が大きければリスクは大きくなります。また、リスクという言葉から連想される悪い影響だけではなく、好影響も含まれます。出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/risktoha.html)

温暖化をはじめとする気候変動により、気候リスクは増大しています。
こうした気候リスクを最小限に抑えるために、パリ協定では、全世界の平均気温の上昇を「産業革命以前からの気温上昇を1.5℃に抑える」という目標を掲げました。

それを受けて、環境省は「1.5℃に抑える」という目標について
「達成した2100年」と「達成できなかった2100年」の天気予報の番組を想定して、公開しています。

2100年の「天気予報番組」をご覧になって、色々なことを考えるきっかけになるのかと思います。

子どもたちに自然を残したい!と考えるすべての方に。
四谷学院のこども環境管理士講座は、公財)日本生態系協会の編集協力の唯一の通信講座です。
くわしくはホームページをご覧ください。