こんにちは、四谷学院通信講座の甲斐です。
受験申込みを済ませて、本番の宅建試験に向けてより学習に力が入っている頃でしょうか?
今回は「問48」で例年出題されている「統計問題」の対策として、平成29年度宅建試験に向けて、出題頻度の高い最新の統計情報を4つご紹介します。
統計問題では、各統計の数値そのものよりも「前年度 / 前年との増減」「~年連続の増加 / 減少」「~年ぶりの増加 / 減少」について、よく出題されています。
これらに着目しながら、最新の統計情報を押さえていきましょう!
テキストを参照しながらご確認ください。
平成29年 地価公示(テキストP276)
1.地価変動率の全国平均
全用途平均は2年連続上昇しています。
用途別では、住宅地が9年ぶりに下落を脱して横ばいに転じており、商業地は2年連続上昇しています。
2.三大都市圏の地価変動率
住宅地は前年並みの小幅な上昇です(大阪圏のみ横ばいです)。
商業地は総じて上昇基調を強めています(4年連続の上昇基調です)。
3.地方圏の地価変動率
地方四市(地方中枢都市)では住宅地・商業地とも三大都市圏を上回る上昇を示しています。
(地方四市=札幌市・仙台市・広島市・福岡市)
その他の地方圏では住宅地・商業地とも下落幅が縮小しています。
【参考1】国土交通省「平成29年地価公示 全国の地価動向」(リンク切れ)
http://tochi.mlit.go.jp/wp-content/uploads/2017/03/h29kouji_gaiyou.pdf
【参考2】国土交通省「平成29年版 土地白書(概要)」
平成28年 建築着工統計(テキストP278)
1.総戸数
平成28年の新設住宅着工戸数は967,237戸で、前年比では6.4%増となり、2年連続の増加です。
新設住宅着工床面積は78,183千平方メートルで、前年比では4.2%増となり、3年ぶりの増加です。
2.利用関係別戸数
(1)持家
平成28年の持家の着工戸数は292,287戸で、前年比では3.1%増となり、3年ぶりの増加です。
(2)貸家
平成28年の貸家の着工戸数は418,543戸で、前年比では10.5%増となり、5年連続の増加です。
(3)分譲住宅
平成28年の分譲住宅の着工戸数は250,532戸で、前年比では3.9%増となり、2年連続の増加です。
○マンションの着工戸数は 114,570戸で、前年比0.9%減となり、昨年の増加から再びの減少です。
○一戸建住宅の着工戸数は 133,739戸で、前年比8.2%増となり、3年ぶりの増加です。
平成29年版 土地白書(テキストP280)
1.土地取引件数等の推移
土地取引について、売買による所有権の移転登記の件数でその動向をみると、平成28 年の全国の土地取引件数は約129万件となり、前年に比べると0.3%増でした。
2.土地利用の動向
平成27 年における日本の国土面積は約3,780 万haで、このうち森林が約2,505万haと最も多く、それに次ぐ農地は前年より減少して450万haとなり、これらで全国土面積の約8割を占めています。
住宅地、工業用地等の宅地は約193万haです。なお、宅地は「約124万ha(1975年)→約150万ha(1985年)→約170万ha(1995年)→約185万ha(2005年)→約193万ha(2015年)」と推移しています。
公開終了:平成27年度 法人企業統計年報(テキストP287)
1.売上高
平成27年度の不動産業の売上高は約39.4兆円で、前年度(約37.0兆円)と比べて6.5%増加しました。
平成27年度の全産業の売上高は約1,431.5兆円で、前年度(約1,447.8兆円)と比べて1.1%減少しました。
2.経常利益
平成27年度の不動産業の経常利益は約4.3兆円で、前年度(約4.6兆円)と比べて7.5%減少しました。
平成27年度の全産業の経常利益は約68.2兆円で、前年度(約64.6兆円)と比べて5.6%増加しました。
3.売上高経常利益率
平成27年度の不動産業の売上高経常利益率は10.9%で、前年度の12.6%から減少しました。
平成27年度の全産業の売上高経常利益率は4.8%で、前年度の4.5%から増加しました。
【参考1】財務省「法人企業統計年報 平成27年度」(リンク切れ)
http://www.mof.go.jp/pri/publication/zaikin_geppo/hyou/g774/all_774.pdf
【参考2】公益財団法人不動産流通推進センター「2017 不動産業統計集(不動産業の概況)」(リンク切れ)
http://www.retpc.jp/wp-content/uploads/toukei/201703_1gaikyo.pdf
平成29年度試験向け「最新統計情報」のまとめ
いかがでしたか?
試験前に最新のデータをチェックして、試験本番に備えてくださいね。
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