平成30年前期 実技試験【造形】課題の分析【詳細】

  公開日:2018/09/07
最終更新日:2018/09/06

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こんにちは、四谷学院の谷村です。

平成30年前期保育士試験の「造形」分野、当日課題の分析を公開しています。

平成30年前期 実技試験【造形】課題の分析

受講生のみなさまからご提供いただいた「再現作品」をもとに、さらに詳しく解説をしていきます。
次回、「造形」で受験予定の方も、リベンジの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもの描き分け

今年の試験では、初めて「異年齢」の子どもを描くことを求められました。
そのため、「1歳児らしく描けなかった!ダメかも…」という声も。

再現作品を見ると、確かに「1歳児らしく」描けている作品は高得点がついています。
が、それなりの努力が見られればOKという印象でした。
1歳児に見えないと致命的な減点がされている、というわけではないようです。

合格作品の共通点

多くの合格作品に共通していることは、
「小さい子どもと大きい子ども、そして保育士が区別されている」
という点です。

ポーズについては様々です。「1歳児は「立っている」「座っている」のどちらのポーズにすべきか迷った」という感想もいただきました。1歳児の発達段階を考慮すると、つかまり立ちなどの年齢ではありますが、個人差も大きい時期です。実際に、合格作品にはどちらのポーズもありました。高得点の作品は、オムツをつけて座ったポーズの1歳児が、メダルをかけてもらう、という描かれ方でした。

今回の課題においては、1歳児と5歳児、そして保育士との区別がポイントと考えられます。
ポーズについていずれでも構わないようですが、造形講師からは、「小さい子は座らせることで、より幼く表現しやすい」というアドバイスがあり、1歳児は座らせると描きやすく感じるかもしれません。

背景で表現する

課題文において「保育室」が指定されたため、室内であることを示す背景を描く必要があります。
「室内」「園庭」「屋外(お出かけ先)」の3つをパターン化して練習するように、四谷学院ではアドバイスしていますが、今回は「室内」のパターンを使うことになります。練習を重ねていれば、迷いなく、短時間で作成できたのではないか、と思います。

ただし、今回は「保育室」という指定に加えて、お誕生会のお祝いできれいに飾り付けられた保育室、という条件が追加されていました。少しここで時間を使った方もいらっしゃったかもしれません。再現作品において、もっとも多かった飾りの表現は「輪飾り」で、次に多かったのは「おたんじょうび おめでとう」の文字やポスター(掲示物)でした。

背景のポイント

実技試験は「絵画で表現する」のが原則ですから、文字のみでお誕生日会であることを表現するのでは不十分です。「おめでとう」の文字などは、保育園や幼稚園でも一般的な飾りですが、やはりそこに加えて輪飾りやお花などを加えて、絵で「お誕生会らしさ」を表すとよいでしょう。

「文字を書いてしまった、減点になりますか?」というご質問もいただきましたが、再現作品を見る限り、大きな減点にはなっていないようです。

彩色で印象が変わる

四谷学院では、特に人物を濃く塗る、ということを推奨しています。
今回も、不合格作品のほとんどに「非常に彩色が薄い」という共通点がありました。

色が薄いとせっかくの作品も、印象がいまひとつになってしまいます。逆に、色が濃ければ元気で、明るい雰囲気を出すことができます。

彩色が印象を左右する

なかなか色が濃く塗れないという場合、理由は大きく2つ考えられます。

(1)時間が足りない
制限時間内に作品を完成させるのは、ギリギリです。そのため、テーマを読んだらすばやく描き始める必要が出てきます。
時間配分を見直し、彩色に十分に時間をとれるようにしましょう。

(2)えんぴつが堅い
色えんぴつは、メーカーや種類によって、驚くほど書き味が変わります。筆圧が弱い方は特に、芯が柔らかく発色のよい色えんぴつを選ぶとよいでしょう。筆圧が高くても、塗りにくいえんぴつですと余計に時間がかかってしまい、本来の実力が発揮できないこともあります。
えんぴつ選びは慎重に行いましょう。

テーマを伝える

子どもの描きの努力が見られ、色もしっかり塗っているにも関わらず、不合格の作品もありました。
これらの不合格作品に見られる共通点は「テーマがはっきり伝わらない」ということです。

背景、人物、配置、彩色など、1つひとつをみると合格ラインをクリアーできそうなものですが、実際には数点足りない・・・・

それは、「テーマの表現」が不十分であったことが原因と考えられます。

具体的な絵画表現

今回のテーマは「お誕生会」ですが、「楽しく過ごす」というのがテーマでもあります。
「楽しく過ごしている」という様子を伝える絵画表現は

子どもや保育士が・・・
・笑顔である
・歌っている、踊っている
・係わり合いをもっている
などなど

全員がそっぽを向いていたり、棒立ちになっていたり、怒った顔や無表情では、全然「お誕生会」の嬉しさ、楽しさが伝わりません。

四谷学院の講義動画やスクーリング等でもお伝えしていますが、
「どんなテーマなのか、見るとパッと分かる」
という絵画作品を作ることがもっとも大切なことと言えます。

以上、再現作品から分析をしてみました。
次回、「造形」で受験される方、そしてリベンジ合格をの目指す方、ぜひ練習に役立てて頂ければと思います。

四谷学院 受講生専用ページ

 

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