平成29年後期 実技試験【造形】課題の分析

  公開日:2017/12/11
最終更新日:2018/06/12

※この記事は約6分で読めます。

こんにちは、四谷学院の谷村です。

平成29年後期保育士試験が無事に終わりました。受験生の皆さん、お疲れ様でした。

実技試験(造形)の課題は、試験当日に発表されます。
筆記試験と違って、自己採点は難しいところもあります。

「こう描いちゃったけど大丈夫?」

気になる方も多いと思いますが、過去の合格例などをもとに、課題の分析をしていきます。

平成29年後期 当日発表の課題

当日出題された造形表現の問題文は以下のとおりです。

【事例】
H保育所の5歳児クラスの子ども達は、園庭で落ち葉を拾っています。そのあと、子ども達は、集めた落ち葉で保育士と一緒に楽しく遊びました。

【条件】
1.落ち葉で遊んでいる様子を描くこと。
2.「園庭」か「保育室」のうちから一つを選び、落ち葉で遊んでいる場所の様子がわかるように描くこと。
3.子ども2名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。

場所の選択

「園庭」「保育室」から1つ選ぶというパータンが、今回は採用されています。
前期試験でも、平成27年にも、場面を選択させる問題が出題されています。

【条件】
1.「給食の準備」、「食事中」、「片付け」のうちから一つを選び、その様子がわかるように描くこと。

すばやく「屋外の遊び」か「屋内の遊びか」を、「どんな風に落ち葉で遊んでいる様子を描くか」を想像して決めることが必要となります。
5分以内で課題を読み終えて、描く場面を決め、構図を考えること、そしてその後は絵画制作に集中できれば、45分という制限時間を上手に使えます。
ただ表現するだけでなく、「場所の様子がわかるように描くこと」と描かれていることから、「中かな?外かな?」迷うような空間ではなく、はっきりと「外!」「中!」と分かるように表現することが求められています。

たとえば・・・
● 壁の時計を描く  →保育室内
● 花壇や生垣を描く →園庭

このような「らしさ」を伝えてくれる背景をきちんと描けることがポイントです。

5歳児クラス

これまで年齢の指定がある場合は「4歳児」が多くありましたが、今回は前期試験と同様、1つ年上の「5歳児」でした。v
絵画で表現する場合には、「赤ちゃん」「幼児」「小学生」くらいの区分があれば十分です。子どもの描き方については特に気にせず、例年通りと考えてよいでしょう。

なお、「5歳児」の発達段階を考慮した遊び方を表現するとよいでしょう。ただ落ち葉を集めるだけ、ただ振り回しているだけというよりは、少し工夫が見られたほうが高得点にはつながるかもしれません。

例:(保育室内)葉っぱを紙に貼って、絵を作成する
例:(保育室内)葉っぱを魚に見立てて、釣堀をつくる
例:(園庭)大きな葉っぱをお面に見立てる
例:(園庭)色別、種類別に箱に入れて分ける
例:(共通)子ども同士のやり取りの様子を描く

「落ち葉を拾う」「落ち葉で遊ぶ」

「落ち葉を拾った後、集めた落ち葉で遊ぶ」のですが、子どもたちにとって、「落ち葉を拾う」もすでに遊びの1つです。

「落ち葉を拾っている様子を描いてしまった、遊んでいる様子じゃない!」

そこまで厳密ではないかと思います。子どもたちが楽しそうに過ごしている様子が、笑顔や体の動きで表現できていれば、それは「遊んでいる様子」ですから、致命的な減点となることはないと予想されます。

子どもは2人以上

人数指定については、例年より少ない2名でした。3人以上で練習していた受験生の場合、かなり楽に感じたのではないでしょうか?
なお、人数の指定が少ないので、後ろ頭のみ、体の一部など描かれている場合は、「人数としてカウントされない」と考えた方がよいでしょう。

「実技試験造形科目 過去問題徹底分析で合格を目指す!」

保育士と「一緒に楽しく遊ぶ」

保育士と一緒に遊ぶ様子の描き方は、色々あります。

・子どもに手を添える
・子どもに葉っぱをわたす
・子どもたちを見守る      など

いずれも「一緒に楽しく遊ぶ」様子といえるでしょう。
遊びの指導や道具の準備をしている様子でも、「一緒に楽しく遊ぶ」に含めてよいと思います。

落ち葉の色

落ち葉は、茶色だけではありません。茶色一色の着彩でも、致命的な減点とはならないと思われますが、黄色、赤、あるいは緑なども使い、カラフルに仕上げると、作品としての印象が良くなるでしょう。

また、落ち葉以外の表現物もあってもよいでしょう。たとえば一緒にドングリが落ちていたり、枯れ枝も落ちているかもしれません。外であれば、トンボが飛んでいたり、コスモスが咲いていたり、あるいは赤い実がなっていたり・・・落ち葉以外の「小さな秋」を見つける子どももいるでしょう。
メインが「落ち葉遊び」であれば、そのほかの小物が登場しても問題ありません。落ち葉以外のものを描いてはいけない、ということではありませんし、むしろ豊かな想像は作品に彩を添えることになると思います。

平成29年後期保育士実技試験【造形】:総評

今回の試験では、初めて「季節感」を表現するテーマが出題されました。

季節が影響するものは、特に「子どもたちの服装」です。「半そで」である場合には、屋内の様子であればそれほど違和感はありません。園庭だとしても、年中半そで・ハダシを推奨する園もありますから、致命的な減点とは考えにくいでしょう。
また、「お出かけ」ではなく「園庭」であることからも、帽子が必須というわけでもありません。ただし、「園庭=外」を選択したことを採点者に伝えるためには、「帽子」が便利な小物ということを覚えておくとよいでしょう。

実技試験の合格通知は平成30年1月13日(土)~1月21日(日)に送付されます。
楽しみに待ちましょうね。

 四谷学院は、実技試験対策もできる通信講座です。  筆記試験と比べて、不安の多い実技試験。
自宅ででもできる実技試験対策で、自信をもって試験に臨みましょう。
四谷学院の実技試験対策について、詳しくはホームページをご覧ください。

現在、四谷学院を受講中の方へ
実技試験のご感想や会場の様子など、ぜひご報告ください。
終わった後でも気になっていること、会場に行って初めて発見したことなどなど、ぜひ教えてくださいね。
インターネット受講生専用ページから送信いただけます。→ 四谷学院 受講生専用ページ

 

平成30年前期スクーリング 気になる疑問にお答えします

 

同じカテゴリの記事  保育士試験情報 保育士実技試験 実技試験-造形  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ